Nexera UC
超臨界流体クロマトグラフを用いたカルボン酸無水物の分析
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ユーザーベネフィット
- SFCを用いることにより、加水分解を抑制した条件でカルボン酸無水物を分析できます。 - 分離選択性の異なるSFC用カラムパッケージが効率的なカラムスカウティングを提供します。 - 分析の途中でモディファイアーを切り替え、化学的特性の異なる化合物の一斉分析が可能です。
はじめに
カルボン酸無水物は水やアルコールにより容易に加水分解されてしまうため、逆相液体クロマトグラフィーによる分析は困難です。そのため、順相液体クロマトグラフィー(NPLC)がしばしば用いられます。しかし、NPLCはヘキサンやクロロホルムのような有機溶媒を大量に使用するため、人体への影響や環境負荷に対する懸念があります。超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は低極性の二酸化炭素を移動相に使用し、溶媒コストや環境負荷を抑えつつNPLCに類似した分析を行うことが可能です。またSFCは移動相として水やアルコールを使用せず分析が可能であり、加水分解による影響低減が期待できます。さらに移動相に用いるモディファイアーの種類を適切に選択することで、幅広い化学的特性を持つ化合物の分析が可能であり、加水分解物の分析にも適応できます。 本稿では、超臨界流体クロマトグラフNexeraUCを用いたカルボン酸無水物の分析例を紹介します。
2023.07.11
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