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はじめに

錠剤には劣化防止、味・においのマスキング、溶出するタイミングの調整などを目的として、表面にコーティングが施されたタイプのものがあります。図 1 に錠剤コーティングの例を示します。医薬品中の元素の分析法としては誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)および誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)が一般的ですが、錠剤全体を粉砕および溶解すると、コーティング由来の元素かそうでないかの区別が難しくなります。 蛍光X線分析は錠剤を粉砕せずにそのまま分析することが可能です。錠剤を粉砕した場合とそのまま分析した場合の比較から、コーティングのように偏在する元素を簡便に分析する事例をご紹介します。

2019.07.15

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