有機酸高速分析カラムShim-pack Fast-OAによる発酵モニタリング

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はじめに

有機酸は食品中の呈味・香気成分として注目されるだけでなく、医薬品、化成品原料として利用されており、様々な分野で分析されています。HPLC による有機酸分析はイオン排除、イオン交換、逆相など、分離モードの選択肢が複数あるだけでなく、検出においても、UV 法、電気伝導度検出法などが用いられています。 イオン排除カラムとポストカラム pH 緩衝化電気伝導度検出法は、試料由来のマトリクスの影響を抑制して有機酸を選択的に検出するため、よく用いられています。しかしながら分析時間の長さに課題があり、特に分析対象成分数の限られているバイオプロダクションの研究や腸内細菌叢分析においては分析時間の短縮が求められていました。また、発酵状態のモニタリングでは、培養を状況に応じて制御するために、微生物が代謝産物として生産する有機酸を迅速に定量することが必要とされています。 ここではイオン排除カラム Shim-pack Fast-OA を使用した発酵時の有機酸量の経時変化をモニタリングした事例を報告します。

2019.08.22

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