合成抗菌剤スクリーニングシステムによる食肉中の残留合成抗菌剤分析（その2）

はじめに

合成抗菌剤は動物用医薬品および飼料添加物の一種で，畜水産物に対して，疾病の治療や予防のために用いられています。これらは意図せず畜水産物に残留している場合が多く，人が安心して食することができるように人の健康に害を与えない量を考慮して基準値が設定されています。近年，各国で違反事例の報告も絶えず，検査対象成分も多いため，迅速に簡便にスクリーニングできることが求められています。 アプリケーションニュース No. L509 では，合成抗菌剤スクリーニングシステムを使用した，キノロン剤 12 成分のスクリーニング分析例をご紹介しました。本アプリケーションでは，サルファ剤を含む抗菌剤 12 成分を分析対象としたスクリーニング分析例をご紹介します。

2017.03.07