調味料中の塩分による定量妨害を受けない単糖、二糖およびオリゴ糖15成分の一斉分析

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ユーザーベネフィット

- グラジエント溶離法により、単糖からオリゴ糖まで計15成分の高感度分析が可能 - 共溶出することが知られているグルコースとガラクトースの分離が可能 - 塩分を多く含む食品でも脱塩により微量に存在する糖を定量可能

はじめに

糖尿病や肥満、アレルギー、認知症などを引き起こす要因に糖質が関係することが明らかになっています。これらの予防、治療に糖質制限が有効とされています。糖質制限で見落としがちなものに調味料があります。実際、調味料の中には多くの糖質が含まれているものがあります。 また、調味料には糖の他に塩分も多く含まれているものがあります。塩分の多い試料では、示差屈折率検出器(RID)や蒸発光散乱検出器(ELSD)など選択性の乏しい検出器を用いた糖の定量分析で妨害される場合が多いです。 本稿では、前処理工程において実試料の脱塩を行うことにより、定量妨害となる塩を除去することで定量精度を上げました。 ここでは、親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)で糖15成分を分離し、ELSD-LT Ⅲで検出した例をご紹介します。また、実試料に6種類の市販調味料を分析した例も併せてご紹介します。

2021.01.21

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