Nexera™シリーズ
オートサンプラーの自動希釈機能を用いたテトラサイクリン類のスクリーニング分析
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ユーザーベネフィット
- オートサンプラーの自動希釈機能により、前処理の手間が省けます。 - 金属配位性物質のピークのテーリングを抑制できます。
はじめに
動物用医薬品は、感染症の予防・治療薬として専ら動物に用いられる物質で、代表的なものに抗菌性物質(抗生物質、合成抗菌剤)などが挙げられます。しかし、これらは意図せず畜水産物に残留している場合があり、アレルギー、耐性菌出現の原因となることがあります。人が安心して食することができるように人の健康に害を与えない量を考慮し て、各国で最大残留基準(Maximum Residue Limit;MRL)が設定されています1)。一方、各国で違反事例の報告があり、検査対象成分も多いため、多成分の迅速一斉分析や高感度分析を理由に、LC/MSで分析されることも増えています。しかし、LC/MS分析で使用される移動相の場合、金属配位性のテトラサイクリン類は、LCシステムやカラムに使用される金属材質、カラム充填剤表面の残存金属などに吸着します。したがって、現在でも金属吸着を抑制する移動相を用いて、HPLCで分析されることが多いです。 ここでは、食品衛生検査の前処理の効率化を見据えたオートサンプラーの自動希釈モードによるテトラサイクリン類の分析例をご紹介します。
2021.12.15
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