食品の安全・安心

社会課題

・食品の安全・安心

食品中の残留農薬,マイコトキシンやカビ毒などによる健康被害が大きな社会課題として捉えられています。また,2013年にポジティブリスト制度の施行に伴い,農薬はより厳しい残留基準が適用されるようになり,多成分一斉分析のニーズも増えてきました。

島津のソリューション:
標準試料を用いず農薬スクリーニングを実現する技術や食品に極めて微量に残留する農薬,マイコトキシンやアミノグリコシド系抗生物質の一斉分析などのソリューションを継続的に提供し,食品の安全・安心をサポートしています。2012年から大阪大学との共同研究では,ハイスループット・高感度・高分離能力を持つ世界初の残留農薬分析装置である超臨界流体抽出分離システム(SFE-SFC-MS)の開発に取り組んでいます。また,2015年に宮崎県と共同で「一般社団法人 食の安全分析センター」を設立し,農産物や食品の残留農薬の受託分析ビジネスも展開しています。

食品機能性解析

社会課題

・食品機能性解析

近年,食物繊維やポリフェノール,カロテノイドなど適量の摂取が健康増進に効果を発揮するとの科学的根拠のある機能性成分について関心が高まっています。そこに伴い,簡便で迅速かつ正確な食品分析の新手法の開発が求められるようになりました。

島津のソリューション:
2019年に,島津が農研機構と「食」の機能性解析を目的に共同研究ラボを開設し,健康維持に役立つ食品の研究開発を行っています。共同研究では,農研機構が各地域とともに開発した農産物や食品に含まれる機能性成分の分析業務に,島津の最新技術を生かすことで,機能性食品の成分一斉分析の手法の確立および健康増進に寄与する農産物や食品の開発の後押しを目指しています。