高速度ビデオカメラの種類

高速度ビデオカメラ

高速度ビデオカメラの種類

読み出し方式(一般的な高速度ビデオカメラ)

一般的な高速度カメラは、映像を記録するメモリがイメージセンサの外部にあり、画素からメモリへ映像信号を順次転送します。一方で、転送速度には限界があるため、撮影速度が高速になるほど解像度が低下します。

画素から順次映像信号がメモリへ転送

読み出し方式(一般的な高速度ビデオカメラ)
  • 低撮影速度の場合

    低撮影速度の場合

    撮影間隔が長いため、1コマごとに転送できる画素量が多い

  • 高撮影速度の場合

    高撮影速度の場合

    転送速度の限界により、1コマごとに転送できる画素量が制限される

バースト方式(HPVシリーズ)

イメージセンサに記録枚数分のメモリを内蔵させ、画素とメモリを1対1の配線で接続しています。撮影時にメモリに蓄えられた映像信号は、撮影終了後に外部へ転送されます。

バースト方式(HPVシリーズ)

バースト方式と読み出し方式の比較

  • バースト方式と読み出し方式の比較
  • バースト方式と読み出し方式のそれぞれの有利な領域の境界は、おおよそ数百kfps~1 Mfpsとなります。

撮影トリガとは?

撮影トリガの必要性

HPVシリーズでは撮影枚数が限られていることから現象を確実にとらえるための撮影トリガが重要になります。例えば、撮影速度1 Mfps、撮影枚数256枚である場合、録画時間は256 µsecとなります。トリガ信号からのディレイとトリガポイント、撮影時間(撮影速度)をうまく調整することで、撮影したい現象を確実にとらえます。

撮影トリガの必要性

撮影トリガの一例

撮影トリガの一例

撮影用の照明

照明の一例

高速度撮影では露光時間が短いため、十分な光量を持つ照明を使用する必要があります。