連続照明
連続照明であるため照明用のトリガ信号が不要です。一方で、超高速領域では光量不足となる場合があります。また、長時間照射することで照射対象が加熱され、変形や損傷を与えることがあります。
高速度ビデオカメラ
一般的な高速度カメラは、映像を記録するメモリがイメージセンサの外部にあり、画素からメモリへ映像信号を順次転送します。一方で、転送速度には限界があるため、撮影速度が高速になるほど解像度が低下します。
画素から順次映像信号がメモリへ転送
低撮影速度の場合
撮影間隔が長いため、1コマごとに転送できる画素量が多い
高撮影速度の場合
転送速度の限界により、1コマごとに転送できる画素量が制限される
イメージセンサに記録枚数分のメモリを内蔵させ、画素とメモリを1対1の配線で接続しています。撮影時にメモリに蓄えられた映像信号は、撮影終了後に外部へ転送されます。
バースト方式と読み出し方式のそれぞれの有利な領域の境界は、おおよそ数百kfps~1 Mfpsとなります。
HPVシリーズでは撮影枚数が限られていることから現象を確実にとらえるための撮影トリガが重要になります。例えば、撮影速度1 Mfps、撮影枚数256枚である場合、録画時間は256 µsecとなります。トリガ信号からのディレイとトリガポイント、撮影時間(撮影速度)をうまく調整することで、撮影したい現象を確実にとらえます。
高速度撮影では露光時間が短いため、十分な光量を持つ照明を使用する必要があります。
連続照明
連続照明であるため照明用のトリガ信号が不要です。一方で、超高速領域では光量不足となる場合があります。また、長時間照射することで照射対象が加熱され、変形や損傷を与えることがあります。
ストロボ
連続照明よりもはるかに高い光量を有しています。発光量は一定ではなくピークまで数百μsecの遅れがあります。また、高速度撮影で使用できる発光時間は数msecであるため、照明用のトリガ信号が必要になります。
レーザー照明
数十nsecの非常に短時間のパルス発光が可能であるため、超短時間露光が可能です。パルスの発光数に限りがあるため、ストロボ同様に照明用のトリガ信号が必要になります。高速度ビデオカメラのシャッタータイミングに同期したパルス発光が可能です。