高速度ビデオカメラとは
高速度ビデオカメラ
高速度ビデオカメラとは
一般的な家庭用のビデオカメラの撮影速度は30 fps(frames per second)程度ですが、高速度ビデオカメラでは数百fps以上の撮影が可能です。高速度ビデオカメラは、スポーツのスローモーション映像、衝突現象や衝撃波の観察、材料試験における破壊観察等、様々な分野で使用されます。特に当社の高速度ビデオカメラは100万fps以上の超高速現象の撮影において優れた性能を発揮します。

なぜ高速度撮影が必要なのか?
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現象が高速である場合
水面に1滴の水を落としたときに生じる現象は、非常に短時間で変化するため、一般的なビデオカメラでは詳細に捉えることができません。撮影速度1,000フレーム毎秒(1 kfps)の高速度ビデオカメラを用いることで、水滴の衝突から波紋の広がりまでの一連の高速現象を鮮明に観察することが可能となります。これにより、肉眼や通常のカメラでは見逃される瞬間的な変化を可視化できるため、高速度撮影は不可欠です。

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対象を拡大する場合
ポップコーンがはじけ飛ぶ瞬間はさらに高速であり、撮影速度10,000フレーム毎秒(10 kfps)で撮影することで、その動きを詳細に捉えることができます。拡大前の撮影では、はじけたポップコーンが10ミリ秒後も視野内に留まっていますが、3倍に拡大した撮影系では、同じ時間内に視野外へ移動してしまいます。 つまり、高倍率撮影では、対象が拡大されて見かけ上の速度(比速度)が増加するため、より高い撮影速度が求められます。特に顕微鏡などを用いた高倍率の高速撮影では、さらに高速なカメラが必要になります。
