応用撮影事例
高速度ビデオカメラ
微小爆薬起爆時の爆轟波・衝撃波の観察
- アジ化銀ペレットをレーザーにより起爆させたときの爆轟波と衝撃波をシュリーレン法により撮影しました。爆轟波の周りの衝撃波が伝播していき、アルミ合金プレートの反射する様子を鮮明にとらえられています。
撮影速度:100万コマ/秒 視野幅:約250 mm
- アジ化銀ペレット起爆時のペレット周辺の様子を2000万コマ/秒で撮影しました。レーザー照射後、約450 ns遅れて爆轟波が発生、その後、爆轟波の周辺に衝撃波が伝播する様子がとらえられています。
撮影速度:2,000万コマ/秒 視野幅:約5 mm
撮影協力:東北大学流体科学研究所 大谷清伸 先生
ガラスのリングオンリング試験におけるき裂進展の観察
- 強化ガラスのリングオンリング試験を行い、破壊時に発生するき裂の様子を撮影しました(参考規格:ASTM C1499)。
- 撮影速度:1,000万コマ/秒 視野幅:約45 mm
マイクロバブルの高周波振動の観察
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レーザーを照射し局所的加熱したときに水中に生成されるマイクロバブルを撮影しました。生成されたマイクロバブルは膨張し、収縮します。収縮過程にバブルが消滅する瞬間にジェット流が生じている様子がとらえられています。
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撮影速度:2,000万コマ/秒 視野幅:約110 um
撮影協力:京都大学大学院工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻
マイクロ加工システム分野 名村今日子 先生
ショックチューブにおける衝撃波の観察
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ショックチューブにより大気圧の8倍の空気を一気に放出したときに発生する衝撃波をマッハ・ツェンダー干渉系で撮影しました。ショックチューブは高圧部、低圧部、超音速ノズル、撃針部から構成されます。高圧部と低圧部の間には、プラスチック製の隔膜が設置されており、試験時にはこの隔膜を撃針で破膜させることで衝撃波を発生させます。
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撮影速度:100万コマ/秒
撮影協力:佐賀大学 理工学部理工学科機械工学部門 橋本時忠 先生