SUPERSCAN™ SS-3000 - アプリケーション
走査電子顕微鏡
各種金属材料の研究開発・品質管理への応用
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各種金属材料について、BSE検出器を用いた組成像および、SE検出器を用いた形態観察像、EDS検出器を用いた元素分布像を高倍率観察した例です。SS-3000は2つのBSE検出器と2つのSE検出器を標準で備えており、条件に応じて最適な検出器を用いて組成像や形態観察像を高精細に観察できます。また、オプションのEDS統合システム(Essense™ EDS)を用いると、SEM観察から直接的にEDS分析に移行することができるため、組成分析による材料評価を迅速に行えます。
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オーステナイト鋼研磨表面のすべり帯
加速電圧 5.0 keV、R-BSE 検出器(BSE)
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腐食したNiPコーティングの表面
加速電圧 5.0 keV、SE 検出器(SE) -
高速度鋼のモリブデン分布
加速電圧 20.0 keV、Essence™ EDS
Li イオン電池(LIB)の3元系正極材(NMC)の粒子サイズ評価
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電池は多くの構成要素からなり、その中でも正極材は重要です。正極材は活物質、導電助剤(通常はカーボン)、バインダーで構成され、粒子サイズが電池の性能に大きく影響します。均一な粒子サイズは製造過程での流動性と電極形成時の広がりを良くし、電池の品質向上と不良品の減少につながります。また、粒子サイズは電極の密度にも影響し、適切な密度を実現するために粒子サイズのコントロールが重要です。粒子サイズが小さすぎると副反応を増やし、材料の劣化を早める可能性があります。適切な粒子サイズ管理により、電池の高性能化と耐久性向上が期待できます。
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NMC粒子
加速電圧 1.0 keV、E-T検出器(SE)
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NMC粒子
MIPARによる粒子サイズ解析 -
MIPARによる粒子サイズの評価