異物の解析

「両方のデータを使って解析」をクリックしてEDX/FTIRデータを選択するだけで、自動で定性分析を実施します※1。分析者任せであった手間のかかる解析を効率化し、分析を強力にサポートします。

 

統合解析フロー

 

統合解析結果には、ヒットリストに加えてライブラリからヒットしたEDXプロファイルおよびFTIRスペクトルを表示します。単独の解析結果を閲覧したい場合には、「単独」ボタンをクリックすることによって確認できます。

「印刷」ボタンをクリックすると、定型フォーマットでの印刷に加えてWord形式で保存することが可能です※2

※1 EDXプロファイルを用いて無機/有機/混合物に分類。分類毎に重み付けすることによって統合解析を実施。[特許出願中]
※2 Microsoft社のWordをインストールしておく必要があります。

黒色ゴム状異物を分析


上記は黒色ゴム状異物を分析し、EDX/FTIR統合解析ソフトウェアで解析した事例です。

統合解析の結果、異物は炭酸カルシウムとステアリン酸亜鉛を含有したNBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)であることがわかりました。

確認試験用のデータ比較

 

ライブラリに登録されているデータと実測したデータの一致度を計算する「データ比較」機能を使用すれば、サイレントチェンジ対策などの確認試験用途にも使用できます。

 

PVC試料のデータ比較

PVC試料のデータ比較を実施したところ、検査対象品と正規品の一致度は0.8506となりました。EDXプロファイルおよびFTIRスペクトルから正規品からは検出されない鉛(Pb)とアクリルが検出されたことから、検査対象品は正規品に異なった成分が混入されていると推測されます。

 

EDXプロファイルの比較

FTIRスペクトルの比較

データの登録・保管

データ閲覧とデータ/画像/文書ファイルの登録・編集・削除

「データ確認/編集」をクリックしてライブラリを選択すると、選択したライブラリの内容を確認することができます。既にデータが登録されている場合にはチェックマークが付きます。「詳細」をクリックすることにより、すでに登録されているデータ/画像/文書ファイルなどの閲覧が可能です。左側のメニュー一覧から、新規登録や編集・削除も可能です。

同一サンプルにおいて、EDXおよびFTIR以外の装置(LC、GC、GC/MS、SEMなど)で取得したデータをPDF化して登録することにより、EDX/FTIRデータと紐付けて保管することが可能です。

 

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