Nexera UC Prep - カラム

セミ分取 超臨界流体クロマトグラフ

Shim-pack™ UCシリーズは,超臨界流体クロマトグラフNexera UCシリーズ専用のカラムです。超臨界流体を用いた分析では,固定相の種類によって分離の挙動が大きく変化するので,最適な分離を得るためには,さまざまなカラムを使って条件検討することが有用です。さらに,豊富なサイズのラインアップにより,分析SFCから分取SFCへのシームレスなスケールアップが可能となります。

  官能基 4.6 × 250 mm 10 × 250 mm 20 × 250 mm 28 × 250 mm
Shim-pack UC-DiolⅡ ジオール基 227-32606-22 227-32606-23 227-32606-24 227-32606-25
Shim-pack UC-Sil Ⅱ 227-32607-22 227-32607-23 227-32607-24 227-32607-25
Shim-pack UC-HyP 3-ヒドロキシフェニル基 227-32600-22 227-32600-23 227-32600-24 227-32600-25
Shim-pack UC-Py ピリジニル基 227-32601-22 227-32601-23 227-32601-24 227-32601-25
Shim-pack UC-PBr ペンタブロモベンジル基 227-32602-22 227-32602-23 227-32602-24 227-32602-25
Shim-pack UC-Choles コレステリル基 227-32603-22 227-32603-23 227-32603-24 227-32603-25
Shim-pack UC-PyE ピレニルエチル基 227-32604-22 227-32604-23 227-32604-24 227-32604-25
Shim-pack UC-Triazole トリアゾール基 227-32605-22 227-32605-23 227-32605-24 227-32605-25
Shim-pack UC-ODS オクタデシル基 227-32608-25 227-32608-26 227-32608-27 227-32608-28
Shim-pack UC-PolyVP ポリ(4-ビニルピリジン)基 227-32509-02 227-32510-01 227-32511-01 -
Shim-pack UC-PolyBT ポリブチレンテレフタラートコーティング 227-32503-02 227-32504-01 227-32505-01 -
Shim-pack UC-NaE ナフチルエチル基 227-32609-25 227-32609-26 227-32609-27 227-32609-28

カラムの選び方

SFCの主な分離モードが順相であるため,順相系のUC-DiolⅡが広く使われています。UC-DiolⅡは脂質類から極性化合物であるペプチドまでさまざまな化合物に適用可能な汎用性の高いカラムです。UC-Pyはエチルピリジン系カラムと類似した挙動を持ち,同様の万能性が期待できます。また,UC-HyPは脂質をクラス別に分離するユニークな特性を有します。異性体やLCで分離が困難な化合物の分離改善には,複数の相互作用を持つカラムでの分離が有効です。コレステリル基を有するUC-Choles,強いπ-π相互作用が期待できるUC-PyE,Brとの分散力が働くUC-PBrが有力な候補です。

移動相の切換が不要に

移動相としては,HPLCでは逆相系では水系,順相系では非水系といった異なる組成を用います。一方,SFCでは固定相によらず,移動相は超臨界CO2とモディファイアー(メタノールのような有機溶媒)の混合液を使用するため,煩雑な移動相の切換を行うことなく,すべてのカラムを連続して分析することができます。

 

メソッド探索による分離条件の最適化と分取サイズへのスケールアップ

高純度に分取するには対象ピーク同士を十分に分離する必要があり,網羅的に条件を検討して,分離条件の最適化(メソッドスカウティング)を行うことが重要です。Nexera UCキラルスクリーニングシステムと専用ソフトウェアMethod Scouting Solutionを用いることで,メソッドスカウティングを迅速かつ的確に行うことができます(Step1)。最適なカラムが見つかれば,同じ固定相の分取カラムを用いてスケールアップすることで,分離性能を保ったままサンプル負荷量を上げることができます(Step2)。

Step1 分析スケールでのメソッドスカウティング

専用ソフトウェアが自動生成するバッチテーブルを実行するだけで,初めての方でもスムーズにメソッドスカウティングを行えます。複数のモディファイアー・カラムを用いる場合も自動で切り換えて昼夜連続の実行が可能です。分離条件の評価にはデータブラウザーに複数のデータを並べて視覚的に確認する方法とマルチデータレポートを活用して各データの分離度をスコアリングする方法があります。

Step2 分析カラムから分取カラムへのスケールアップ

Shim-pack UCシリーズカラムを用いることで,分離性能を保ったまま負荷量を上げることが可能となります。Step1にて最適な結果が得られた分取カラムを用い,分画したい量に応じて,カラムサイズ,流量や注入量のスケールアップを行います。

LCカラム