LC/MS/MSメソッドパッケージ 短鎖脂肪酸
LabSolutions™ LCMS用

- Question
腸内細菌叢が産生する短鎖脂肪酸をLC/MSで分析したいのですが,誘導体ステップにも対応した適切な測定プラットフォームはありませんか? - Solution
LCMS-8060(NX) と短鎖脂肪酸メソッドパッケージをご利用ください。
分析対象となる短鎖脂肪酸と有機酸
腸内細菌によって産生される短鎖脂肪酸には,酢酸,プロピオン酸,酪酸などが知られており,肥満・糖尿病をはじめとする生活習慣病との関連が報告されています。
一般的に短鎖脂肪酸は揮発性が高く,親水性が高いため,通常の逆相系でのLCMS分析は困難です。そこで,本メソッドパッケージでは3-ニトロフェニルヒドラジン(3-NPH)によって誘導体化した短鎖脂肪酸(C2 ~ C5)を対象として,MRM transitionの設定を行うことにより,中心代謝経路に関連した有機酸と合わせて一斉分析(22 成分)に対応しています。
MRMトランジションの設定
MRM transitionの設定にあたっては,3-ニトロフェニルヒドラジン誘導体に特徴的なプロダクトイオンを設定することで,その選択性をあげています。また,一部の有機酸はケトンに由来するカルボニル基を有するため,カルボン酸およびカルボニル基と反応した3-ニトロフェニルヒドラジン誘導体をMRM transitionの対象としています。
誘導体化を含む前処理プロトコール
本メソッドパッケージでは3-ニトロフェニルヒドラジンによる誘導体化ステップを含めた前処理プロトコールを取扱説明書に含んでおり,本手順にしたがって誘導体化~分析・解析までの作業を導入後すぐに行っていただけます。
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3-ニトロフェニルヒドラジンによる誘導体化は,カルボジイミドを縮合剤としてマイルドな条件で反応が進みます。また,短鎖脂肪酸だけではなく有機酸とも効率よく反応させるために,本メソッドパッケージでは一般に広く使われている2-NPHではなく3-NPHによる誘導体化を行っています。
また,反応後の3-NPH誘導体も安定であり,試料中の短鎖脂肪酸や有機酸を十分量の誘導体化試薬と反応させることで,安定した定量分析が可能となります。本誘導体化試薬は水溶液中での反応を行えるため,試料の乾固によって揮発成分を失うこともありません。

以下に示したのは短鎖脂肪酸/有機酸の標準品混合溶液のLCMS-8060による分析例です。3-NPH誘導体化した短鎖脂肪酸/有機酸のMRMクロマトグラムが確認できます。また,構造異性体である酪酸/イソ酪酸,フマル酸/マレイン酸,クエン酸/イソクエン酸といった化合物が十分に分離されていることも確認できます。本メソッドパッケージでは短鎖脂肪酸・有機酸に対する3-NPH誘導体の最適化を事前に検討したMRM transitionが登録されており,一般的な逆相系でのLCMS分析が困難な短鎖脂肪酸(C2 ~ C5)や中心代謝経路に代表される有機酸の一斉分析が可能です。
注意事項
1. LabSolutions LCMS は,Ver.5.99SP2 以降が必要です。
2. 本メソッドパッケージは研究用です。
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