LC/MS/MSメソッドパッケージ 修飾ヌクレオシド
LabSolutions™ LCMS用
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化への関連性が示唆される修飾ヌクレオシドを対象とした前処理プロトコルと分析メソッドを提供します。
![](/sites/an.shimadzu.co.jp/files/ckeditor/lcms/tq-option/mp_nucleoside-modified/image1.jpg)
RNA(リボ核酸)はタンパク質合成にとって重要な分子であり、これらの一部は酵素により修飾されることが分かってきています。この修飾されたRNAは、サイトゾル中で分解され、元となる核酸塩基は再利用、修飾部分はサイトゾル外に分泌され、その後尿として体外に排出されます。最近では、感染症を始めとする様々な疾患を研究する上で、修飾ヌクレオシドを測定することは非常に重要であると考えられています。
熊本大学 富澤一仁教授の研究グループは、COVID-19患者は健常者と比較して、尿および血清中の2種類の修飾ヌクレオシドの存在割合が異なること、またこれらが重症化への関連を示唆していることを明らかにしました*。また、この成果をもとにした共同研究により、重症化への関連性が示唆される修飾ヌクレオシドをわずか6分以内に分析する手法を開発しました。
本製品には、2種類の修飾ヌクレオシドおよび補正成分について、分離条件やMSパラメータが最適化されたメソッドが含まれています。また、血清、尿を対象にした前処理例を記載しています。したがって、本製品を用いることにより、前処理や分析法の検討を行うことなく、尿、血清中の修飾ヌクレオシドを分析することができます。
手動前処理およびLC/MS/MSによる修飾ヌクレオシド分析
取扱説明書には血清、尿検体の前処理例が掲載されており、新たな検討は不要です。
前処理装置を用いたオンラインSPE-LC-MSによる自動修飾ヌクレオシド分析
アイスティサイエンス社製前処理装置を使用することで、血清および尿中の修飾ヌクレオシドの抽出を自動化できます。また、抽出後の溶液は自動で当社LC/MS/MSに導入されるため、前処理から分析、解析まで自動で行えます。
注意事項
1. LabSolutions LCMS は、Ver. 5.99 SP2 以降が必要です。
2. 本メソッドパッケージは研究用です。
LabSolutionsおよびLCMSは、株式会社島津製作所またはその関係会社の日本およびその他の国における商標です。
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