Nexis™ GC-2030 - 特長
ガスクロマトグラフ
新しい分析スタイル
ラボ、オフィス、自宅等、どこにいても最大のパフォーマンスを発揮
今日のラボでは、より短い時間でより高いパフォーマンスの分析結果が求められます。Nexis GC-2030はAnalytical Intelligence機能を搭載し、ユーザーのワークフローの最適化を行います。Clean Pilot機能やシステム適合試験の自動化、LabSolutionsによるシステム起動から分析終了までの自動フローと遠隔操作・システムモニタリングを実現します。自動フローには、熟練者の操作ノウハウを取り込み、長期にわたり、安定したデータ採取が行えるとともに、ラボの必要な作業量を減少させ、業務の生産性を向上させます。
シンプルなタッチ操作で情報確認
タッチパネルを採用したインターフェイスは瞬時に情報を読み取れるクリアなグラフィックを備え,装置を目の前にして各種設定が簡単にできます。ストレスのない操作によって,より良い分析結果を出すことに集中できます。
- 分析条件
- 自己診断
- 自動キャリアガスリークチェック
- クロマトグラムの表示
日々の分析作業をより快適に
二次元コードナビゲーション
装置に問題が生じたときは、操作パネルに二次元コードが表示されます。スマートデバイスで読み込むと解決方法が表示され、迅速に復帰することが可能です。
工具を使わずにカラムを取り付け
新たに採用した「ClickTekコネクター*」により,カラムの取り付けが手作業でできるようになりました。取り付け完了時のクリック感が接続の確実性を高めると同時に,高温高圧下におけるシール性を約束します。また,オーブン内には手元を明るく照らすライトも搭載し,カラム取り付け時のオペレータの負担を軽減します。
*オプションです。
ワンタッチで試料注入口を開閉
工具を使わず,指でレバーをひねるだけで試料注入口を開閉できる「ClickTekナット」を標準装備。インサート交換作業の手間を軽減します。
熟練者の手作業を自動化
Clean Pilot 機能
GC立ち上げ時やバッチ分析開始時にはベースラインが不安定な場合があります。Clean Pilot 機能を使うことで、短時間で効率的に自動コンディショニングを行い、ラボワークの負荷を軽減しながら、より安定した分析結果を提供します。
遠隔操作やモニタリングを可能に
リモートワークに対応 LabSolutions Direct
LabSolutions Directは、市販のスマートフォンやタブレットPCから、GCの制御やモニターを可能にするLabSolutionsシリーズのリモートアクセスツールです。ラボから離れた環境下で装置の状態を確認しながら分析を行うことができます。
スマートデバイスで行える主な機能
- GC起動、停止
- 分析開始と分析停止
- クロマトグラムのモニタ
- 装置ステータスの確認
- PDFで分析結果の閲覧
- 複数の装置ステータス確認
世界最高レベルの高感度と再現性
卓越した再現性を実現
Nexis GC-2030は世界最高レベル*の分析精度を提供します。最新のオートインジェクタAOC-30は、手動作業では実現できない高い精度での連続分析を可能にします。また、CPU内蔵のフローコントローラー(AFC)を搭載しているため、キャリアガスの定線速度、定流量、定圧制御にそれぞれ対応し、超高速・超精密制御で卓越した分析再現性を実現します。
*2021年7月当社調べ
1 n-Decane 0.162
2 n-Octyl alcohol 0.163
3 2,6-Dimethylphenol 0.160
4 n-Undecane 0.145
5 2,6-Dimethylaniline 0.149
6 Methyl nonanoate 0.157
7 Methyl decanoate 0.141
8 Methyl dodecanoate 0.180
9 Dicyclohexylamine 0.208
面積再現性(%RSD)
さまざまな分析を実現する高感度検出器
バリア放電イオン化検出器(BID)
低周波誘電体バリア放電プラズマによるイオン化法を取り入れた、高感度分析対応の汎用検出器です。石英ガラス管上に高電圧を与えることでHe(ヘリウム)プラズマを発生させ、この光エネルギーを受けて測定対象成分がイオン化し、これらが収集電極により捕集されピークとして出力されます。Ne(ネオン)とHe以外のあらゆる化合物を高感度に検出します。
卓越した拡張性と生産性
最大3つの注入ユニットと4つの検出器を同時搭載可能
注入・気化ユニット、検出器を分析目的や対象に合わせて選択することで、最適なシステム構成を組むことができます。LabSolutionsを使用すれば、4つの検出器を同時に制御することも可能です*。
また、キャピラリとパックド両方のカラムを搭載可能で、複数の分析メソッドを1台のGCに集約することができ、ラボのスペースを節約できます。
*検出器の搭載数は種類によって変わります。
ガスセレクタによるキャリアガス切り替え
キャリアガス種類を変更するためには配管やガスフィルターを交換する等、非常に手間がかかります。ガスセレクタ*はソフトウェア上でキャリアガスを切り替えることができますので、簡単にキャリアガスを切り替えながら異なる分析を行うことが可能です。
*オプションです。