SPL/WBI ガラスインサートとO-リングの交換
ClickTekナットを搭載したSPL/WBI試料気化室ではスパナを使わずにガラスインサートの交換が可能です。
ここでは、GC-2030のSPLを例として説明します。
事前準備¶
はじめに装置をメンテナンス可能な状態(メンテナンスモード)へ移行して下さい。
- ワークステーションを操作してメンテナンスモードに移行する
- 装置本体の画面を操作してメンテナンスモードに移行する (GC本体がGC-2030の場合)
- 装置本体のメンテナンス用ボタンを操作してメンテナンスモードに移行する (GC本体がGC-2050の場合)
使用部品¶
No. |
部品名称 |
カテゴリ |
必要個数 |
備考 |
---|---|---|---|---|
① |
ピンセット |
1 |
||
② |
O-リング |
1 |
耐熱温度の高いオプション品もあります。 |
|
③ |
ガラスインサート |
1 |
各種オプション品があります。 |
作業手順¶
手順1¶
GC-2030¶
INJ/DETカバー(★1)を開けます。
GC-2050¶
GC-2050の場合、メンテナンス作業はINJ/DETカバーを開けずに行ってください。INJ/DETカバーを開ける際は電源をOFFにしてください。
手順2¶
インジェクションポートを押さえながら、レバー(★2)を反時計回りに回します。
手順3¶
インジェクションポート(★3)をゆっくり持ち上げます。
ガラスインサートが破損しないように、インジェクションポートは左手でゆっくりと真上に持ち上げてください。
インジェクションポートにO-リングが固着しているときは、ガラスインサートの破損防止のため、ピンセットを使用してO-リングを引きはがしてから、インジェクションポートを持ち上げてください。
手順4¶
ピンセット(①)を使用して、古いガラスインサート(③)を引き抜きます。
試料注入口のO-リングの設置面を傷つけないように気を付けてください。
熱によってO-リングが固着しているときは、ピンセットを使用して、両サイド2か所の溝からO-リングと本体の接着部を引きはがしてください。
手順5¶
O-リング(②)を取り付けた新しいガラスインサート(③)を取り付けます。カラムを割らないように気をつけてください。
-
ガラスインサートの上端から約4mmの位置にO-リングを仮止めして試料注入口へセットし、ピンセットで底に当たるまで押し下げます。
-
標準付属品のガラスインサートには、あらかじめ所定の位置にシリカウールが充てんされています。シリカウールが充てんされていないガラスインサートを使用するときは、 シリカウール充てん位置ガイド を参考にシリカウールを充てんしてください。
手順6¶
インジェクションポート(★3)を溝にあわせて取り付けます。
レバーを奥に回した状態でインジェクションポートの突起部を刺しこむようにして取り付けると、スムーズに取り付けられます。
手順7¶
インジェクションポートを押さえながら、レバー(★2)を時計回りに回します。
手順8¶
INJ/DETカバーを閉めます。
手順9¶
該当する装置に従った下記手順に従い、メンテナンスモードから復帰し、消耗品カウンタをリセットします。