メンテナンスモードへの移行方法(メンテナンス用ボタン)

GC-2050では装置本体のメンテナンス用ボタンのみでメンテナンスモードへ移行可能です。(Easy sTop機能)


作業手順(メンテナンスモードへの移行)

下記操作手順に従ってインジケータ(下図①)で状態を確認しながら[Maint.]ボタン(下図②)を押してください。

黄色点灯状態
黄色点滅状態
緑色点滅状態

試料気化室とオーブンを冷却中であることを示します。

  • 冷却を開始したことを示すためにインジケータが1回だけ点滅します。

冷却が完了したことを示します。[Maint.]ボタンを押してキャリアガスを停止できます。

  • [キャリアガス停止]が[自動]に設定されていた場合は、この状態はスキップされます。
キャリアガスが停止したことを示します。セプタム、インサートの交換作業が可能です。

手順1

装置本体の[Maint.]ボタンを押します。
試料気化室とオーブンの冷却を開始します。インジケータの色は黄色点灯状態となります。

ヒント

冷却を開始したことを示すためにインジケータが1回だけ点滅します。

手順2

インジケータが黄色点滅状態になったら、装置本体の[Maint.]ボタンを押し、キャリアガスを停止します。黄色点滅状態は、冷却が完了したことを示します。

ヒント
  • [キャリアガス停止]が[自動]に設定されていた場合、この手順は行いません。自動でメンテナンスモードへ移行します。

  • GCMSの場合は、[キャリアガス停止]に[手動]を設定してください。

手順3

インジケータが緑色点滅状態になったら、メンテナンスモードへの移行完了です。


緑点滅状態は、キャリアガスが停止したことを示します。セプタム、インサートの交換作業が可能になります。交換手順は以下をご覧ください。


作業手順(メンテナンスモードの解除)

下記操作手順に従ってインジケータ(下図①)で状態を確認しながら[Maint.]ボタン(下図②)を押してください。

緑色点滅状態
黄色点灯状態
赤色点滅状態

メンテナンスモードであることを示します。

メンテナンス作業が終了したら[Maint.]ボタンを押します。

[漏れチェック]が[On]に設定されている場合、漏れチェックが実行されます。漏れチェック結果がPassの場合、メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。

  • [漏れチェック]が[Off]に設定されている場合、メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。

漏れチェック結果がFailであることを示します。

[Maint.]ボタンを押すとキャリアガスを停止し、メンテナンスモードへ戻ります。

[漏れチェック]が[On]に設定されている場合は、 こちらの手順 を参照してください。
[漏れチェック]が[Off]に設定されている場合は、 こちらの手順 を参照してください。

注記
  • GCMSでキャリアガスが窒素の場合、漏れチェックは実施されません。

  • GCMS-QP2050のときは、MSでモニターしたm/z 69(PFTBA)とm/z 28(空気)の強度比で漏れをチェックします。基準値は、[分析]プログラムを起動して、[メイン]アシスタントバー>[環境設定]>[MS]プロパティ>[基準値設定]>[システムチェック]タブ>[空気の漏れ込み(69/28の強度比)]で変更できます。

[漏れチェック]が[On]に設定されている場合

手順1


装置本体の[Maint.]ボタンを押します。
漏れチェックを行います。漏れチェック中、インジケータは黄色点灯状態です。

注記
  • 漏れチェック結果がPassの場合、メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。
    手順5 を参照して交換した消耗品の使用回数をリセットしてください。

  • 漏れチェック結果がFailの場合、インジケータが赤色点滅状態となります。
    手順2 に進んでメンテナンスモードへ戻ってください。

手順2

インジケータが赤色点滅状態になったら、装置本体の[Maint.]ボタンを押します。

注記

赤色点滅状態の場合、キャリアガスは流れている状態です。
[Maint.]ボタンを押すとキャリアガスを停止し、メンテナンスモードへ移行します。

手順3

インジケータが緑色点滅状態になったら、メンテナンスモードへの移行完了です。


メンテナンスした箇所の締結状態を確認します。

手順4

メンテナンスした箇所の確認を終えたら、装置本体の[Maint.]ボタンを押します。
インジケータは黄色点灯状態となり、漏れチェックが開始されます。漏れチェック結果がPassの場合、メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。一定時間キャリアガスを流した後、試料気化室とオーブンの温度制御を再開します。

手順5

交換した消耗品の使用回数を、ワークステーションからリセットします。
詳細は、 消耗品使用回数のリセット をご覧ください。

[漏れチェック]が[Off]に設定されている場合

手順1


装置本体の[Maint.]ボタンを押します。
メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。インジケータは黄色点灯状態となり、一定時間キャリアガスを流した後、試料気化室とオーブンの温度制御を再開します。

手順2

交換した消耗品の使用回数を、ワークステーションからリセットします。
詳細は、 消耗品使用回数のリセット をご覧ください。