メンテナンスモードへの移行方法(ワークステーション)

ワークステーションの[Easy sTop]機能を使うことで装置のスムーズな停止・復帰を行うことができます。


作業手順(メンテナンスモードへの移行)

ワークステーションの[Easy sTop]画面から、装置をメンテナンスモードへ移行させます。
LabSolutionsの場合、以下のいずれかのボタンから[Easy sTop]画面を開くことができます。

手順1

[Easy sTop]画面の[開始]ボタンをクリックします。試料気化室とオーブンの冷却が開始されます。

手順2

画面に[キャリアガス停止ボタンを押してください]と表示されたら、[Easy sTop]画面の[キャリアガス停止]ボタンをクリックし、キャリアガスを停止してください。

ヒント
  • [キャリアガス停止]が[自動]に設定されていた場合、この手順は行いません。自動でメンテナンスモードへ移行します。

  • GCMSの場合は、[キャリアガス停止]に[手動]を設定してください。

手順3

画面に[セプタム、インサートを交換できます]と表示されたら、メンテナンスモードへの移行完了です。セプタム、インサートの交換作業が可能になります。交換手順は以下をご覧ください。


作業手順(メンテナンスモードの解除)

[漏れチェック]が[オン]に設定されている場合は、 こちらの手順 を参照してください。
[漏れチェック]が[オフ]に設定されている場合は、 こちらの手順 を参照してください。

[漏れチェック]が[オン]に設定されている場合

手順1

[Easy sTop]画面の[セットアップ]ボタンをクリックしてください。漏れチェックを行います。

注記
  • 漏れチェック結果がPassの場合、メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。画面に[完了]と表示されたら、画面を閉じて 手順5 に進んでください。

  • 漏れチェック結果がFailの場合、画面に[漏れチェックFail]と表示されます。 手順2 に進み、メンテナンスモードへ戻ってください。

  • GCMSでキャリアガスが窒素の場合、漏れチェックは実施されません。

  • GCMS-QP2050のときは、MSでモニターしたm/z 69(PFTBA)とm/z 28(空気)の強度比で漏れをチェックします。基準値は、[分析]プログラムを起動して、[メイン]アシスタントバー>[環境設定]>[MS]プロパティ>[基準値設定]>[システムチェック]タブ>[空気の漏れ込み(69/28の強度比)]で変更できます。

手順2

画面に[漏れチェックFail]と表示されたら、[Easy sTop]画面の[キャリアガス停止]ボタンをクリックしてください。キャリアガスを停止してメンテナンスモードへ戻ります。

手順3

画面に[セプタム、インサートを交換できます]と表示されたら、メンテナンスした箇所の締結状態を確認してください。

手順4

メンテナンスした箇所の確認を終えたら、[Easy sTop]画面の[セットアップ]ボタンをクリックしてください。
漏れチェックが開始されます。漏れチェック結果がPassの場合、メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。画面に[完了]と表示されたら、画面を閉じてください。

注記

漏れチェックを行わずにEasysTopを終える場合は、手順4で[漏れチェック]を[オフ]に変更してから[セットアップ]ボタンをクリックしてください。

手順5

交換した消耗品の使用回数をリセットします。詳細は、 消耗品使用回数のリセット をご覧ください。

[漏れチェック]が[オフ]に設定されている場合

手順1

[Easy sTop]画面の[セットアップ]ボタンをクリックしてください。
メンテナンスモードを解除して元の状態へ戻すための装置セットアップをします。一定時間キャリアガスを流した後、試料気化室とオーブンの温度制御を再開します。画面に[完了]と表示されたら、画面を閉じてください。

手順2

交換した消耗品の使用回数をリセットします。詳細は、 消耗品使用回数のリセット をご覧ください。


消耗品使用回数のリセット

消耗品の使用回数は、ワークステーションの[消耗品リセット]画面でリセットします。
LabSolutionsの場合、[消耗品リセット]画面は以下のいずれかの方法で表示できます。

表示された[消耗品リセット]画面で、交換した消耗品の使用回数を[リセット]ボタンでリセットします。