GCMS-TQ™ RX シリーズ
- スキャン/MRM同時測定により、一度の測定でスキャンによる網羅的探索とMRMによる微量香気の高感度分析が可能です。 - LabSolutions Insight Explore GCMSにより、スキャンデータのデコンボリューション解析とMRMデータのターゲット解析が1つのソフトウェアで可能です。 - 高速昇温が可能なマルチモード注入ユニットにより加熱脱着モードでの香気分析が可能です。
食品や飲料の「におい」は、品質や消費者の嗜好性を大きく左右する主要因であり、製品開発や品質管理において極めて重要な要素です。においを構成する香気成分の測定には、揮発性化合物の定性に優れたガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)が用いられます。しかし、香気成分の特性は多種多様であり、その濃度範囲もppmからpptオーダーまで広範にわたるため、これらを効率的に測定できる分析手法が求められています。 スキャン測定によるノンターゲット解析は、網羅的なプロファイリングに有効です。しかし、感度の限界やマトリックス干渉により、においに大きく寄与する微量成分の同定が困難になる場合が少なくありません。一方で、GC-MS/MSを用いたMRMモードによるワイドターゲット解析は、数百成分のターゲットに対して高い感度と選択性が得られるものの、未知成分の探索能力には欠けています。 そこで本アプリケーションニュースでは、スキャン測定とMRMモードによる多成分一斉分析測定の同時データ取り込みが可能なGCMS-TQ8040 RXと香気分析用データベースSmart Aroma Databaseを組み合わせ、網羅的なノンターゲット探索と微量成分の高感度検出を1回の分析で両立させる手法について報告します。さらに、今回は試料導入にマルチモード注入ユニット(MMI)の加熱脱着(TD)モードを採用しました。これにより、専用の加熱脱着装置を用いずに捕集剤からの成分導入が可能となり、システム構成の簡素化を実現しています。
2026.07.09
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。