IRXross
- 本手法により、菌製品の製造工程における同属異種微生物のコンタミネーション検出を行えます。 - 拡散反射測定装置とマイクロフォーカスプレートを用いることで、効率的に多検体の測定が可能です。 - 1検体あたりの測定時間は約30秒であり、短時間で分析作業を進めることができます。
菌製品の製造プロセスは起眠(菌の活性化)、前培養(少量の培地で培養)、拡大培養(大規模に培養)、ハーベスト、製品化、の5つのステップからなります。製造過程での微生物汚染は、製品の品質や安全性に深刻な影響を及ぼすため、迅速かつ正確な検出が求められます。 フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)は、物質の分子構造を解析する手法であり、特に微生物の検出においてその有用性が注目されています。FTIRで得られる菌の赤外スペクトルには、脂質、多糖類、タンパク質、炭水化物などに由来する情報が含まれるため、同一条件(培地、温度、時間)で培養した菌を対象としたモニタリングを行えます。 本稿では、IRXrossと拡散反射測定装置DRS-8000特型との組み合わせによる菌製品の製造工程における同属微生物のコンタミネーション検出をご紹介します。先行事例では異種微生物の検出について報告しましたが、今回は、より難易度の高い同属異種微生物の検出に取り組みました。同属の微生物は遺伝学的に非常に近縁であり、DNA配列の大部分が共通しているため、細胞を構成する成分も似ており、識別の難易度が高いと考えられます。
2026.06.15
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