微生物

微生物は私たちの生活に深く関わっており、発酵食品から生分解性プラスチック、医薬品、土壌改良、エネルギーに至るまで幅広い分野で登場します。微生物はそれぞれの菌種や菌株ごとに多様な特徴を持っています。これらの特徴を理解しその利用用途を見分けるためには、菌体の分析が欠かせません。また、生分解性プラスチックや医薬品の生産といった微生物の工業利用においては、生産管理のため代謝物や生産物の分析が非常に重要です。一方で、食中毒や公衆衛生においては滅菌や抗菌による微生物の制御が必要になり、使用者にとって安全かつ適切に効果を発揮する薬品の開発が必要です。島津製作所では微生物そのものの分析だけでなく、これらに関連する事象を理解するためにさまざまな分析装置を提供しています。

特徴解析

特徴解析

対象菌株の特徴を知るためには菌体そのものの分析だけでなく、代謝物や毒素といった菌体生産物の分析も必要です。本項目では、微生物に関係する様々なサンプルを用いて分析した事例を紹介します。

 

ものづくり

ものづくり

微生物による有用成分の量産や大気中成分の固定化など、微生物を利用した工業が増加しています。微生物を管理し、製品の品質を一定に保つためには製造ラインのモニタリングやプロセスのバリデーションが必要です。本項目では培養時のモニタリングやバリデーション、産生物の構造確認といった事例を紹介します。

 

株識別

株識別

株間の特徴を把握し株を識別することは、有用菌株の樹立や食中毒の原因究明において重要です。本項目では株識別や株間の特徴を分析した事例を紹介します。

 

殺菌・抗菌

殺菌・抗菌

公衆衛生において滅菌や抗菌による微生物のコントロールは重要であり、制御する手段として抗生剤や抗菌コーティングといった様々な薬剤が開発されています。本項では、これら薬剤の解析や残留量の定量といった分析事例を紹介します。