Nexis™ GC-2030
GC用マイクロリアクターPolyarcによる有機化合物の多成分定量分析の簡易化
ユーザーベネフィット
- Polyarcにより、カラムから溶出した有機化合物をメタンに変換し、炭素濃度に対して感度を規格化できます。 - FIDでは感度が低くなりやすいヘテロ原子や不飽和結合を含む化合物についても、感度差を低減することができます。 - 感度が規格化されるため、多成分サンプルの分析でも、検量線の数を減らして定量することができます。
はじめに
GCの検出器として最も一般的である水素炎イオン化検出器(FID)は、ほとんど全ての有機化合物を検出することができるため、フィールドを問わず様々な場面での定量分析に活用されています。 ただしFIDは、酸素や窒素といったヘテロ原子を含む化合物や、不飽和結合を有する化合物など、化合物種によって感度に差が生じることがあります(詳しくは、既報のApplication News No.01-01033-JPをご参照ください)。そのため、外部標準法をはじめとした、検量線を使用する従来の定量法では、定量の対象とする成分ごとに検量線が作成されてきました。 そこで本アプリケーションでは、 GC用マイクロリアクターであるPolyarcを使用し、異なる官能基を持つ計11成分の混合溶液を分析した事例をご紹介します。FIDでは、成分ごとに感度のばらつきが見られる分析ですが、Polyarcを使用することで、成分ごとの感度差を抑制でき、また検量線作成を簡易化した定量が実現できることを確認しました。
2025.12.10
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