
ICPMS-2040/2050
- 有機溶媒による希釈のみの前処理で、潤滑油中の金属元素を正確に分析できます。 - 耐溶媒性のあるペリスタルティックポンプチューブを使用することで、有機溶媒の分析であっても内標準元素をオンラインで添加でき手作業での添加作業を省略できます。
潤滑油には様々な機能性を持たせるために、有機金属化合物が添加されています。そのため、添加元素の濃度管理は潤滑油の品質管理のために重要です。また、自動車や船舶などに使用される潤滑油(エンジンオイル)中の摩耗金属や混入金属の分析は、エンジンの状態を判断する重要な方法です。従来、これらの分析にはASTM D4951-14やASTM D5185-18に収載されているICP発光分析法(ICP-AES)が用いられてきました。しかし、ICP-AESでは検出することが困難な微量の金属元素の分析には、更に高感度なICP質量分析法(ICP-MS)が適しています。 そこで、本アプリケーションニュースでは、潤滑油を有機溶媒希釈し、ICPMS-2050を用いて潤滑油中の添加元素および微量元素を分析しました。また、添加回収試験を行い分析値の妥当性を確認しました。
2025.08.27
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