
iSpect DIA-10
- リサイクルプラスチックのペレット・フレークの品質特性の一つである微小異物のサイズ・量を簡便に評価できます。 - 動的画像解析法では、マイクロセル方式により少量の試料で、短時間で微小異物の検出・計数が可能です。 - 赤外顕微鏡、SEM-EDSは、リサイクル工程の改善に有用な微小異物の形状・組成に関する情報を提供します。
リサイクルされたプラスチックのフレーク・ペレットの品質特性の一つとして異物の含有量があります。フレーク・ペレットに含まれる異物のサイズ・量を定量に評価することは、フレーク・ペレットの高品質化を目指した異物除去工程の検討や、再生材を使用した製品の製造工程の最適化において重要です。 本報告では、バージン材と再生材のポリエチレンテレフタレート(以下、PET)のペレットにPETを溶解させる溶媒であるヘキサフルオロ-2-プロパノール(以下、HFIP)を加え、不溶性の微小異物の懸濁液を調製しました。これを動的画像解析装置(iSpec DIA-10)で測定し、不溶性の微小異物のサイズと個数を評価しました(特許出願中)。さらに、懸濁液の一部を10倍希釈し、メンブレンフィルタに通すことで、不溶性の微小異物をフィルタ上に捕集しました。捕集された微小異物の形状や組成についてデジタルマイクロスコープ、赤外顕微鏡システム(IRTracer-100およびAIM-9000)、SEM-EDSを用いて評価しました。これらの評価により、バージン材と再生材に含まれる異物のサイズ・量・種類を比較した事例をご紹介します。
2025.08.06
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