DPiMS QTとQTOF型質量分析計による食酢の簡易的フードメタボロミクス

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ユーザーベネフィット

-食品中の主要代謝物であるアミノ酸や有機酸、糖などを簡便な前処理で一斉に迅速分析(1分/サンプル)できます。 -高い質量精度のMSおよびMS/MSデータにより、高い確度の化合物同定が可能です。

はじめに

食品中の代謝物を網羅的に解析する「フードメタボロミクス」は、食品の品質鑑定や品質予測、製造・保管工程の改善、機能性の評価など様々な目的に利用されはじめています。一般的にフードメタボロミクスでは、LC-MSやGCMSが用いられますが、サンプルの前処理やクロマトグラフィーでの分離に長い時間を要します。そのため、品質鑑定や安全性確認が緊急に求められるような場合においては、従来のフードメタボロミクスの手法では課題があります。 本アプリケーションニュースでは、バルサミコ酢を例に、探針エレクトロスプレーイオン化法(Probe Electro Spray Ionization: PESI)を利用した四重極飛行時間(QTOF)型質量分析計によるフードメタボロミクスの事例をご紹介します。本PESI-TOF-MS法により、アミノ酸や有機酸、糖などを簡便な前処理で一斉に迅速分析できるようになります。

2024.03.26