ライフサイエンス
生育環境の異なるバナメイエビのリン脂質プロファイリング
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ユーザーベネフィット
- MRMライブラリ「リン脂質プロファイリング」はどのような試料でもリン脂質プロファイリングが可能です。 - バナメイエビのリン脂質プロファイリング法を開発し、135成分のリン脂質成分を検出しました。 - リン脂質結合型脂肪酸に着目した定量的比較により、生育環境に特徴的なリン脂質成分を見つけることができました。 - マルチオミクス解析パッケージは有意差成分の探索をサポートします。
はじめに
バナメイエビ(Litopenaeus vannamei)はω3脂肪酸やフォスファチジルセリンなどの機能性リン脂質を豊富に含む栄養源です。バナメイエビは世界で800万トン以上生産されており、その約半分が養殖によるものです。本稿ではバナメイエビのリン脂質プロファイリングの生育環境による違いについて紹介します。 MRMライブラリ「リン脂質プロファイリング」は、17種の脂肪酸の組み合わせを加味した867成分のリン脂質についてのプロファイリングが可能です。バナメイエビについてのリン脂質成分を調べたところ、135成分が検出されました。リン脂質プロファイリングの定量的な比較解析から、生育環境により有意に異なるリン脂質成分が複数見出されました。
2024.01.23