バイアルセプタムの最適な選択によるSPME分析の解析効率化と信頼性の向上

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ユーザーベネフィット

- SPME用低溶出セプタムによってバイアルセプタム由来の環状シロキサンの検出を最小限に抑制できます。 - 環状シロキサンの検出量が抑制され、試料に由来する成分のピークのみに着目したデータ解析がより容易になります。 - 環状シロキサンと保持時間が重なる成分の見落としを防ぎ、信頼性の高い解析をサポートします。

はじめに

SPME(固相マイクロ抽出)法は揮発性有機化合物を簡便かつ高感度に分析できる手法であり、におい分析を代表として、化成品からのアウトガス分析など揮発性成分を対象とする様々な分析で使用されています。 SPME法による分析では、バイアル用セプタムに由来する環状シロキサンが検出され、しばしば解析の妨害となることが課題でした。例として、サンプル由来の成分と環状シロキサンが共溶出することによって、サンプル由来の成分が埋もれ、解析の妨害となり、場合によっては微量成分の見落としにつながる可能性があります。 このような課題を解決するため、環状シロキサンの溶出を最大限に抑制したSPME用低溶出セプタム(P/N:S225-47192-91、図1)を開発しました。本稿では、このSPME用低溶出セプタムの基本性能を評価した結果、および実製品の分析例について紹介します。

2024.03.13