シングル四重極質量分析計を用いた 家畜用配合飼料中のフモニシン分析

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ユーザーベネフィット

- シングル四重極質量分析計LCMS-2050を用いることで、選択性高いフモニシン分析が可能です。 - フモニシンB1、B2、B3のすべての化合物が良好な真度、併行精度で分析可能です。 - オートサンプラーのマルチリンス機能を用いることで、キャリーオーバーを低減させることが可能です。

はじめに

フモニシンは、フザリウム属(Fusarium,アカカビ)由来のカビ毒の一つです。フモニシンには4種類の類縁体があり、フモニシンB1、B2、B3,B4が報告されています。中でも自然汚染が多いのは、フモニシンB1、B2、B3(以降、それぞれFB1、FB2、FB3と記載)であり、ウマの白質脳症やブタの肺水腫など、家畜への影響のほか、とうもろこし加工品を主食としている地域において、新生児の神経管への催奇形性を示すとの報告があることから注目されています。 農林水産省では、飼料製造事業者のGMP等の工程管理による有害物質の低減対策の効果を確認するための指標として、飼料中のフモニシン(FB1+FB2+FB3)の管理基準値を4mg/kgと設定しています。 本稿では、高速液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-2050を用いて、家畜用配合飼料中のFB1、FB2、FB3を分析した例をご紹介します。

2024.02.21

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