inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus
X線CTシステムによる自動車用インバーター部品の鋳巣解析および形状解析
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ユーザーベネフィット
- インバーター部品の内部構造を非破壊で可視化して、不良の原因となりうる鋳巣の大きさや分布を解析できます。 - 部品の厚さを広範囲にわたって一度に解析することで、製品の形状を効率よく評価できます。 - CTデータを3Dプリンティング等に利用可能なメッシュデータ形式に変換して、出力できます。
はじめに
インバーターは電気自動車の重要な部品で、バッテリーの直流電力を交流電力に変換してモーターを駆動させる役割を持ちます。インバーターの電力制御の最適化は、車両の動力性能や燃費を向上させるので、低損失で大電流を通電可能な製品の開発が車両性能向上のために重要です。 インバーターの動作時には、構成部品に大電流が流れ、部品が発熱します。そのため、インバーターケースには放熱性の良さから金属が用いられ、その多くは生産性に優れた鋳造加工で製造されます。ただし、鋳造加工には強度低下やリークの原因となる鋳巣が発生しやすいという欠点があります。そこで、鋳巣の有無や分布を可視化し品質管理を行うために、X線CTシステムが使われます。X線CTシステムは非破壊で対象物の内部構造を可視化でき、鋳巣等の欠陥検査や、製品の形状確認に有効です。 本稿では、マイクロフォーカスX線CTシステムinspeXio SMX-225CT FPD HR Plusを用いて、ケースを中心にインバーター部品を観察・解析した事例を紹介します。
2023.08.22