HITS-X シリーズ
ラジアルフォージング加工によるEV駆動用モーターシャフトの高速引張試験と破面解析
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ユーザーベネフィット
- 金属材料における力学特性の速度依存性の評価や介在物の特定が可能です。 - HITS-TXにより、最高20 m/sでの高速引張試験が可能です。 - EPMAにより、凹凸のある破面に対しても、そのまま元素分析が可能です。
はじめに
ラジアルフォージング加工とは、中空シャフトの新しい鍛造加工方法であり、輸送機、医療、工具など様々な分野で用いられています。ラジアルフォージング加工では、ハンマー(金型)によって軸の径方向から力をかけて塑性させる一方で、芯金を挿入し内部形状を転写させることができるため、内外径同時に成形することが可能です。加工された中空シャフトは強度と軽量化を両立可能であり、特に輸送機分野での次世代シャフトの製造方法として注目されています。このような輸送機での用途を考慮すると、衝撃特性や力学特性の速度依存性を評価する必要があります。 前報では、ラジアルフォージング加工品と加工前のBLANK品から採取した試験片を用いて静的引張試験を行いました。今回は、同様に試験片を採取し、高速衝撃試験機HITS-TXを使用して、力学特性の速度依存性を評価しました。また、電子線マイクロアナライザEPMAを用いて、破断後の試験片の破面観察および元素分析も実施しました。
2023.07.25