自動前処理機能を用いた 食品中アミノ酸の高速一斉分析

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ユーザーベネフィット

- ポストカラム誘導体化法と比較して、分析時間が大幅に短縮できます。 - 煩雑な誘導体化処理が自動で行えるため、非常に簡便に分析できます。 - 通常のHPLCシステムでアミノ酸の分析が可能です。

はじめに

従来より、HPLCでのアミノ酸分析にはポストカラム誘導体化法が一般的に用いられていますが、使用するカラムの特性上、分析時間が長くなってしまう事や、装置構成が複雑になるためコストがかかる事が課題です。一方、プレカラム誘導体化法は高速分析が可能で装置構成もシンプルですが、試料の誘導体化操作の煩雑さや、試料マトリクスの影響を考慮しなければならない点が課題でした。 アプリケーションニュース01-00441-JPにて自動前処理機能を用いたプレカラム誘導体化法のアミノ酸分析を紹介しました。この方法では、誘導体化を自動で行うことにより、プレカラム誘導体化法のデメリットである煩雑さが解消されました。本稿では、この分析法を用いて種々の食品中アミノ酸を分析した事例を紹介します。