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ユーザーベネフィット

- CO2固定化により生育した微生物量を有機体炭素(TOC)測定により簡易・迅速に評価できます。 - TOC-Lに高懸濁キットを付加することにより、沈降性が高い微生物の試料も良好な繰り返し性で測定できます。 - オートサンプラASI-Lを用いることで多検体の連続測定も可能です。

はじめに

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、排出されたCO2を分離・回収し、再利用する技術(CCS、CCUS)が注目されています。CO2固定方法には様々なアプローチが検討されていますが、その一つに光合成反応などのバイオプロセスを用いた手法があります。これは光合成微生物などにCO2を吸収させて有機物などの有用物質を合成させるもので、効率化や大規模化にむけ様々な研究が進められています。 島津全有機体炭素計TOC-Lは、CO2を固定することで生育した微生物量をTOC測定から簡易・迅速に評価できます。 また無機体炭素(IC)測定から培地の溶存CO2を定量できるため、微生物が吸収したCO2量も評価できます。このような評価によりCO2を固定する微生物の探索や育種、また培養・生育条件の最適化検討に役立つことが期待できます。 本稿では、TOC-Lを用いて紅色光合成細菌を含む試料についてTOC測定をおこない、微生物量を評価した事例をご紹介します。

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