摩擦攪拌点接合による異種金属接合部の 多角的評価

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ユーザーベネフィット

- 超音波光探傷装置により、材料の接合点における欠陥を検出することが可能です。 - X線CTシステムや電子線マイクロアナライザにより、材料の内部構造や接合点における欠陥を可視化できます。 - 精密万能試験機により、材料の接合条件による引張強度の違いを算出できます。

はじめに

温室効果ガスの排出量を削減するために、自動車等の輸送機器を軽量化することは重要な課題です。軽量化の手段として、適材適所で異種材料を使用するマルチマテリアル化が注目されています。マルチマテリアル化の推進には、異種材料の接合技術開発が必要ですが、それに加えて接合部の検査・評価手法の検討も欠かせません。 本稿では、接合条件の異なるアルミニウム板と高張力GA鋼板の接合材料を2種類用意し、超音波光探傷装置による接合部の欠陥検査、X線CTシステムによる三次元構造観察、電子線マイクロアナライザEPMATMによる微細断面観察、精密万能試験機による引張せん断試験を実施して、接合部の検査・評価における各試験の有用性を調査しました。

2023.05.22