マイクロプラスチックに吸着した有害化学物質の分析

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はじめに

環境中でマイクロプラスチック(MPs)に吸着した有害化学物質が、MPsから脱離して生物の体内に移行し、生物濃縮によって生態系に影響をもたらす可能性が指摘されています。 島津グループでは、MPs分析の一環としてMPsへの化学物質吸着特性の評価に取り組んでいます。 ここでは、毒性や蓄積性があることで知られる多環芳香族炭化水素(PAHs)、パーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の、MPsに対する吸着特性を評価した例をご紹介します。MPs試料として、市販の粒子状ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)を用い、水中のPAHs及びPFASの各プラスチック種への吸着量を、GC-MS/MS及びLC-MS/MSによって定量的に評価しました。

2023.05.15

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