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ユーザーベネフィット

- 信頼性の高いオリゴ核酸のキャラクタリゼーションが可能です。 - ESI-QTOFにより元素組成を得ることが可能です。 - MALDI-ISDにより配列情報を得ることができます。

はじめに

核酸医薬品は生体反応の作用機序の上流において比較的少ない副作用で機能するとされ、いくつかの疾患を治療するための有望な薬剤とされており、現在、質量分析を用いた核酸のキャラクタリゼーションに関心が高まっています。しかし、高分解能かつ高精度なESI質量分析計が核酸の精密 質量測定を可能にする一方で、これらESI-MSを用いたルーチンの核酸配列分析は依然として難しいのが現状で、これらの汎用的なESI-MS/MS技術を用いても完全な内部オリゴ配列が得られることはまれです。一方、MALDI-TOFMSを用いたIn Source decay (ISD) は、装置としては高性能ESI-MSの ような精密質量測定のための十分な仕様を有していないにもかかわらず、核酸のシーケンス解析を行う有用な方法として報告されています1)。本稿では、 ESI‐QTOFであるLCMS‐9030および正負イオンモードを搭載した卓上型リニアモードMALDI‐TOFMSであるMALDI‐8030を用いた核酸のキャラクタリゼーションの例について報告します。

2022.02.18

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