ダウンロード

ユーザーベネフィット

-農研機構と共同開発した試料前処理からHPLCによる測定までのバリデーション済み試験法です。 -茶葉中のカテキン類 10 成分(熱異性体、メチル化カテキンを含む)とカフェインの含有量の確認が行えます。 -簡便な前処理により、効率的な作業が可能です。

はじめに

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と島津製作所は、「食」の機能性成分解析を目的とした共同研究により、農産物や食品に含まれる機能性成分の簡便で迅速かつ正確な分析手法の開発を行っています。本報では、茶葉中のカテキン類の分析方法を検討し、茶葉 2 種について含有量を確認した結果を報告します。 カテキン類はポリフェノールの一種で、フラボノイド系化合物のフラバノール類に分類されます。 茶葉には、主にエピガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピカテキンの4成分が含まれています。また、これらの成分に加えてエピガロカテキンガレートやエピカテキンガレートのメチル化体を多く含む品種が知られています。 本報ではこれらカテキン類6成分に、主要カテキンの熱異性体4成分とカフェインを加えた合計11成分を測定の対象としました。

2022.12.25

関連分野