Nexera UC
Nexera UC キラルスクリーニングシステムを用いたキラル化合物の分離条件の自動最適化
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はじめに
光学活性物質(キラル)は分子内に不斉炭素を有し,互いに鏡像の関係にあり重ね合わせることができない化合物です。クロマトグラフィーによるこれらキラル化合物分離では HPLC が主流でしたが,近年は超臨界流体クロマトグラフィー(Supercritical Fluid Chromatography: SFC)の適用が注目されています。キラル SFC に用いる移動相は低極性・低粘性・高拡散の超臨界二酸化炭素が主であり,これに極性有機溶媒(モディファイア)を添加して溶解性や極性を制御します。このことから,HPLC では順相条件が一般的なキラル化合物の分離,高速分析が期待され,また有機溶媒の使用量を抑えられるため,低コスト,低環境負荷分析が可能です。 しかしながら,キラル SFC 分析においては,さまざまなカラムやモディファイア選択等の分離条件を検討する必要があり,多大な労力と時間が必要です。本稿に示す,NexeraUC キラルスクリーニングシステムは最大 12 本のカラムと,4 種類のモディファイアおよびそれらの混合比率を切り換えながら,多数の分離条件を自動で検討することが可能で,大幅な省力化を実現します。
2015.10.27
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