産地別シナモン中のクマリンおよびシンナムアルデヒド同時定量分析法

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ユーザーベネフィット

- クマリン、シンナムアルデヒド、夾雑成分との分離が迅速に得られます。 - コンディションニング不要な固相抽出法を利用したプロトコールにより前処理を簡単に行えます。 - 一度の分析で最適な検出波長での定量分析が可能です。

はじめに

シナモンはクスノキ科に属する常緑樹の樹皮を乾燥させたもので、古くから香辛料や漢方薬として用いられています。香辛料としては、お菓子や紅茶、カレー、肉料理などに利用されます。シナモンの摂取には、消化促進、健胃、整腸、解毒、鎮痛などの作用があり、糖尿病の予防または改善効果も報告されています。 シナモンには、主にセイロンシナモンとカシアシナモンがあります。クマリンやシンナムアルデヒドなどの成分が含まれていますが、産地によって含有量が大きく異なります。また、クマリンには肝毒性があることから、2006年にドイツ連邦リスクアセスメント研究所は、クマリンの耐容1日摂取量を0.1 mg/kg体重/日と設定しました。一方、シンナムアルデヒドは動物実験において、胎児に悪影響を及 ぼすことが示されています。したがって、シナモン中のこれらの成分含有量を把握することが重要であると考えられます。 ここでは、高速液体クロマトグラフを用いた産地別シナモン中のクマリンおよびシンナムアルデヒドを同時に定量する分析法をご紹介します。

2021.08.31

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