Nexera UC
サプリメント中のグルコシルセラミドの定量
ユーザーベネフィット
- 移動相にクロロホルムを使用しないため、順相モードに比べて、安全にグルコシルセラミドを分析できます。 - グルコシルセラミドを順相モードと同程度に再現性よく高速分析し、高感度に検出できます。 - 二酸化炭素はHPLCで使用される有機溶媒に比べて安価なため、ランニングコスト削減効果が期待できます。
はじめに
グルコシルセラミドは、グルコースにセラミドが結合したスフィンゴ糖脂質の一種であり、米やトウモロコシ、蒟蒻などに含まれています。グルコシルセラミドは保湿効果があることから、化粧品やサプリメントなどにしばしば用いられます。 グルコシルセラミドは光吸収性がほとんどないため、紫外可視吸光度(UV-VIS)検出器を用いて分析することはできません。蒸発光検出器(ELSD)は移動相を噴霧、蒸発させ、微粒子化した目的成分の散乱光を測定する汎用性の高い検出器であり、UV吸収がない物質の検出も可能です。 また、グルコシルセラミドは分子種が多いため、トータルの含有量を測定する際には分子種を分離させずにまとめて溶出するようクロロホルムなどを用いる順相モードを用いて分析することが一般的です。超臨界クロマトグラフィー(SFC)は極性の低い二酸化炭素を移動相に用いることで有害性の高い有機溶媒を大量に用いることなく分析を行うことが可能です。 本稿では、SFCを用いて移動相にクロロホルムを使用することなく、順相モードに比べて安全に米由来グルコシルセラミドを分析し、ELSDで検出した例をご紹介します。
2021.03.23
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