飼料中ポリエーテル系抗生物質の分析(その1) ポストカラム誘導体化法による分析

ポストカラム誘導体化法による分析

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はじめに

サリノマイシンナトリウムなど5種類のポリエーテル系抗生物質は,農林水産省告示第750号に基づき飼料添加物として指定されており,飼料が含有している栄養成分の有効な利用による家畜・家禽の成長を促進するために飼料中に添加されています。飼料中のこれら成分の分析法については,「飼料分析基準」に微生物学的定量法およびHPLC法が収載されています。  HPLC法は,微生物学的定量法に比べて迅速分析が可能であり,成分によりポストカラム誘導体化可視検出法と蛍光検出法が指定されています。ここでは,ポストカラム誘導体化可視検出法が指定されている,サリノマイシンナトリウム(SL),モネンシンナトリウム(MN),ナラシン(NR),センジュラマイシンナトリウム(SD)の分析例をご紹介します。

2016.06.08