GC-MS用データベースを使用したビール香気成分・代謝成分の統合解析

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ユーザーベネフィット

- Smart Aroma Database™・Smart Metabolites Database™を用いて、香気成分・代謝成分それぞれの網羅分析が可能です。 - 多変量解析ソフトウェアSIMCA®17(インフォコム社)を用いて、同じサンプルに対し複数の分析方法で得られた2つ以上のブロックデータを、統合解析することができます。

はじめに

食品の風味の評価は、品質管理や製品開発などに必須であり、その方法は多岐にわたります。一例として、食品中の香気成分と代謝成分を網羅的に測定し、それらの結果を組み合わせて風味・機能性の指標とするといった方法が挙げられます。 島津製作所では、ガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)用の各種データベースを取り揃えています。本稿では、香気成分の網羅分析にSmart Aroma Database、代謝成分の網羅分析にSmart Metabolites Databaseを使用し、市販のビール、および開発中の試験醸造ビールを分析しました。網羅分析で得られた結果を多変量解析することにより、各サンプルの特徴を可視化しました。さらに、香気成分と代謝成分の相関を調べるために、2つのデータを統合解析した例をご紹介します。

2022.02.26