
EDX-7200
-EDXは、そのままもしくは簡単な前処理で食品中のミネラルの分析ができます。
-固体、液体、粉体など、様々な試料形態を非破壊で分析可能です。
-標準試料が無くても、FP法でミネラル分の半定量分析が可能です。
昆虫は、飼育の際の環境負荷が少なく、栄養価も高いため、近年有望な食材として注目を集めています。2013年の国連食糧農業機関(FAO)の報告書では、世界人口の増加に伴う食糧不足の可能性が指摘され、昆虫食がその解決策のひとつとして挙げられています。これを受け、EUなど多くの国々で昆虫食ビジネスが盛んになり、2025年までには市場規模が1,000億円に達すると予想されています。
市場の拡大に伴い、昆虫食に関する学術的研究も増えています。様々な栄養価の分析が行われており、昆虫食は一般的に低脂質で高たんぱく質、ミネラルも豊富に含まれることが明らかになっています。しかし、これらの栄養成分を同一個体から網羅的に調査した研究事例は少なく、種や個体差、エサ、採取時期による栄養価の違いなどの評価が今後の課題です。
EDXは、簡単な前処理でppmオーダーからのミネラルの分析が可能です。本稿では、早稲田大学先進理工学研究科早川氏の協力のもと、主要な昆虫食の一つであるコオロギ中のミネラル分析を行った事例を紹介します。
2024.07.02