DTG-60/60Hシリーズ

TG/DTA同時測定装置

高感度,高ワイドレンジなTG/DTA同時測定 熱分析装置

TG/DTA同時測定装置 DTG-60/60H

示差熱・熱重量(TG/DTA)同時測定に求められる基本性能の向上はもちろん,各種雰囲気ガスとの様々な応用にもフレキシブルに対応できるよう考慮しました。TA-60WSによるデータ収集・解析は,快適な測定を実現します。

アプリケーション
 DTG-FTIRによるポリエチレンテレフタレート樹脂の熱分解過程の測定
 1. 酒石酸ナトリウムの結晶水脱離反応の観察
 2. シクロデキストリンの分解過程の観察
 3. アスパルテームの水の脱離と分解の観察

1.高感度・高精度で測定可能

  • 高精度のロバーバル機構の上皿天秤式
    融解などによる試料の重心の変化によって感度が変わらないロバーバル機構を採用しました。
  • 軽量支点
    高感度な天びんを構成することができ,かつ耐震性に優れています。

2.さまざまな測定に対応

  • 反応ガス用の流路を用意
    DTG-60シリーズでは,独自の流路構成により様々な応用に対応可能です。
  • 重量測定範囲が広い
    重量(TG)測定範囲が±500mg,秤量が1g(風袋込)と広く,多彩な測定に対応が可能です。

3.自動化によりハイスループットを実現

  • 「テンプレート機能」による自動解析機能で簡単解析
  • 分析待ち時間を短縮

 4.分析ラボの規制にも対応

分析ラボに関連する厚生労働省コンピュータ化システム適正管理ガイドラインやPIC/S GMPガイドライン,米国FDA 21 CFR Part11に代表される電子記録・電子署名(ER/ES)に関する規制に対応することができます。また,さまざまな分析装置と連携したネットワークシステムにも対応しています。

仕様

項 目 仕 様
温度範囲 DTG-60/60A :室温~1100 ℃
DTG-60H/60AH:室温~1500 ℃
質量測定範囲 ±500 mg
示差熱測定範囲 ±1000 μV
重量信号分解能 0.1 μg
秤 量 風袋込み1 g
外形寸法 約W367×D650×H453 mm
重 量 DTG-60/60H :約35 kg
DTG-60A/60AH :約40 kg

高感度・高精度で測定可能

高精度のロバーバル機構の上皿天秤式

高精度のロバーバル機構の上皿天秤式

融解などによる試料の重心の変化によって感度が変わらないロバーバル機構を採用しました。

ディテクタの受皿のどこに試料があっても天秤感度が一定です。
加熱による融解や膨張などによって試料の重心が変化しても感度は変わりません。

軽量支点

軽量支点

温度係数の微小な薄い合金バンドをX字形に構成して使用しています。
この支点は,軽量で摩擦や抵抗が極めて小さいため,高感度な天びんを構成することができ,かつ耐震性に優れています。

さまざまな測定に対応

反応ガス用の流路を用意

TG/DTA測定では,各種の反応や特殊雰囲気ガスによる試料との相互作用を観測することで,定性・定量分析や反応機構の検討,耐熱性を評価します。
DTG-60シリーズでは,独自の流路構成により様々な応用に対応可能です。ガス導入口の1つは,直接試料部にガスを導入することができ,反応に時間がかかりません。

重量測定範囲が広い

重量(TG)測定範囲が±500 mg,秤量が1 g(風袋込)と広く,多彩な測定に対応が可能です。

自動化によりハイスループットを実現

「テンプレート機能」による自動解析機能で簡単解析

独自の「テンプレート機能」により補正や解析,レポート出力のレイアウト設定を自動で行うことができます。
解析時に使用するだけでなく,測定前に設定しておくと測定終了と同時に自動的に適用し,保存することが可能です。

「テンプレート機能」による自動解析機能で簡単解析

分析待ち時間を短縮

内蔵の加熱炉冷却用ファンは,測定終了後,自動的に作動します。
また,所定の温度(設定変更可)で停止させることができ,次の測定に即座に対応できます。

アプリケーション

1. 酒石酸ナトリウムの結晶水脱離反応の観察

酒石酸ナトリウム二水和物をDTGで測定しました。45℃付近から170℃付近に観察される重量減少は15.7%であり,分子量の計算から2分子の水の脱離であることが分かります。TGでは2 段の減量が見られますが,最初の1分子の脱離は幅広い反応でその反応が完全に終了しないうちに次の1分子の脱離反応が起きています。DTAでは74.5℃と137℃の吸熱ピークが2分子の水の脱離に相当します。尚,240℃付近からの減量,吸・発熱ピークは分解に相当します。

Fig.1 酒石酸ナトリウムのTG-DTA曲線

2. シクロデキストリンの分解過程の観察

シクロデキストリンをDTGで測定しました。250 ℃付近より分解が始まっています。吸熱変化と発熱変化が同時に起こるためDTAでは複雑なピークの形状を示しています。シクロデキストリンは環状構造をしており,包接水として内部に水を取り込むことが知られており,この脱水過程が80 ℃付近に測定されています。

Fig.2 シクロデキストリンのTG-DTA曲線

3. アスパルテームの水の脱離と分解の観察

人口甘味料の一つであるアスパルテームをTGDTAで測定しました。TG曲線では3段の減量が見られ,DTA曲線では3つの吸熱ピークが見られます。50 ℃付近に見られる減量は付着水の蒸発,100 ℃付近で見られる吸熱反応を伴う減量は結晶水の脱離と考えられます。180 ℃付近では分解が起こっています。

Fig.3 アスパルテームのTG-DTA曲線

分析ラボの規制にも対応

熱分析装置は,医薬品の開発及び品質管理において重要な分析装置のひとつです。これらの分野では,PIC/S GMPガイドラインや米国FDA 21 CFR Part11などの電子記録・電子署名を含むコンピュータシステムバリデーションへの早急な対応が求められています。当社熱分析装置は,さまざまな分析装置と連携して,分析ラボ全体でこれらの規制に対応することができます。

自動で測定を行いたい方は…オートサンプラーモデル

オートサンプラーモデル
  • オートサンプラは本体内蔵なので,設置場所をとりません。
  • オートサンプラモデルは24 個の試料を載せることができ,夜間や休日の連続自動運転が可能です。
  • 空セルや試料重量の自動測定を行うことができます。
  • シールセルへの自動穴あけ機能により,揮発性試料の正確な定量測定も可能になりました。
  • テンプレート方式で自動測定・解析・プリントアウト(ファイル保存)の設定も簡単に行えます。
  • 緊急試料も簡単に割り込めます。
  • 充実したセーフティ機能で,無人運転時にも充分な安全対策を装備しています。

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