DTG-60/60Hシリーズ - 特長
TG/DTA同時測定装置
高感度・高精度で測定可能
高精度のロバーバル機構の上皿天秤式
融解などによる試料の重心の変化によって感度が変わらないロバーバル機構を採用しました。
ロバーバル機構とは?
天びんの受皿のどこに試料を置いても同じ測定結果となります。加熱による融解や膨張などによって試料の重心が変化しても測定結果に影響がありません。
通常の天びんは同じ重さを載せた場合、支点から分銅までの長さと、支点から試料までの長さが同じときに釣り合います。この天びんの試料を載せる位置を点線のように変えたとすると、同じ試料を載せたとしても、この天びんは釣り合いません。試料を置く位置によって釣り合う分銅が変わることになります。
一方、ロバーバル機構の天びんはビームを2本にした平行四辺形の枠組みを形成します。その柱の部分に腕を取り付け、そこに試料を載せるようにすると、どこに試料を載せても荷重はB点に加えられたことになります。試料を置く位置によって釣り合う分銅が変わることがありません。
軽量支点
温度係数の微小な薄い合金バンドをX字形に構成して使用しています。
この支点は,軽量で摩擦や抵抗が極めて小さいため,高感度な天びんを構成することができ,かつ耐震性に優れています。