ガスクロマトグラフ(GC)の水素炎イオン化検出器(FID検出器)などで使用される水素ガス(H2)は、爆発しやすい危険なガスです。 ここでは、ガスクロマトグラフで水素ガスを使用するときに、想定される危険および安全に使用していただくための留意点を記載しています。 

 

1. はじめに

ボンベは気体や液体を入れる密閉可能な容器で、これに気体を高圧に充てんした「高圧ガスボンベ」は分析機器でよく用いられています。
高圧ガスボンベをガスの供給源として使用する場合は、高圧ガスボンベの取扱業者などから指導を受けて事故が起こらないように取り扱ってください。
高圧ガスボンベはガスの種類により容器の色が定められています。 水素-赤色、酸素-黒色、窒素-灰色、ヘリウム-灰色、アルゴン-灰色、二酸化炭素-緑色、アセチレン-褐色。
またボンベ出口の接続部は、水素など可燃性ガスでは逆ネジ(左ネジ)となっています。(ヘリウムも逆ネジですが一部例外があるようです)

水素ガスの特性

水素ガスは、扱い方を誤ると爆発しやすい危険な性質をもったガスです。 水素ガスを使用するときは、水素ガスの性質を理解し、正しく取り扱ってください。
  • 無色、無臭の気体。
  • 燃焼範囲が広く、空気と混じると体積で4 %から75 %の範囲で燃焼する。
  • 非常に低いエネルギーで着火する。
  • 空気より軽いので、天井付近に滞留しやすい。
  • 拡散速度が速いので、短時間で空気と混じる。
  • 急激に膨張すると自動着火する。
  • 水素の火炎は無色で見えにくく、風に流されやすい。
  • 塩素などのハロゲンガスと混合すると、日光の直射によって爆発する。
ガスクロマトグラフの取扱説明書にも水素ガスについての注意事項が載っていますので、併せてお読みください。

なお、本取扱い上の注意では、守っていただく内容の種類を次のような表示で区分しています。
禁止 この表示はしてはいけない内容を示します。
一般強制 この表示は必ず実行していただく内容を示します。
 
注記 注記  安全性をより高めたり、記事の理解を助けたりする場合に用いています。

 

【参考情報】GC運転部品について

ガスクロマトグラフの運転部品は、水素ガス用と他のガス用とは異なることがありますので、部品の選択の際には、ご専門の方もしくは島津フィールドエンジニアまたは島津GLCへご確認ください。

圧力調整バルブは、「窒素・アルゴン用」、「水素用」、「ヘリウム用」があります。

高純度ガス用圧力調整器


 写真はボンベ接続タイプ

ガス導管にも、水素用(左ネジ)があります。 ガス導管もガス種類や使用箇所に応じて使い分けます。

ガス導管