強度試験について

強度試験とは「対象物に力を加え、その際の力と変形量の関係から機械的な特性を調べる」ための試験をさします。

強度試験の模式図

強度試験により数値化された特性を元に、モノづくりに携わる人達は安全性を考慮しながら設計や製造に取り組んでいます。材料、部品、製品と全ての段階で試験が行われますが、管轄する部門によって強度試験の目的や特徴が異なります。

例えば、品質管理部門では製造したものの品質を保証するために使用されます。材料、部品、製品が必要な特性値が得られるか確認します。試験方法はISOやJISといった規格、メーカが独自に制定した社内基準などによって明確に定められています。

一方、研究開発部門では新製品、新素材の開発や不良品解析、材料、部品等のコストダウンの検討に使用されます。どんな性能を持っているか、目的の特性値が得られているかを確認します。そのため試験方法は手順、条件の検討から始まり、試験治具を作成することもあります。決まった試験ではなく、多様な試験を行うのが特徴です。

  品質管理部門 研究開発部門
目的 ・材料、部品、製品の品質保証 ・新製品、新素材の開発
・不良品解析
・材料、部品等のコストダウンの検討
特徴 ・試験方法は確立(ISO、JIS、社内基準に従う)
・試験数が多い
・同じ試験を繰り返す
・試験方法の確立から始まる
・様々な試験を行う

 

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