UV-2600i Plus/UV-2700i Plus - 特長
紫外可視分光光度計
あらゆる現場に対応
UV-2600i Plus/2700i Plusの機能は、測定対象に合わせて自由に拡張が可能です。豊富なアプリケーションに対応することで、あらゆる業界、さまざまな現場に対応。直感的な操作で、誰にでも簡単に必要なデータを得ることができます。

近赤外測定への拡張性 (Single monochromator UV-2600i Plus)
シングルモノクロタイプ UV-2600i Plus の特長は、その測定波長範囲にあります。
オプションの積分球付属装置ISR-2600 Plusを使用すれば、測定波長範囲が220~1400 nmと近赤外までの測定が可能となり、活用の幅が大きく広がります。
積分球で1400 nmまで測定可能

UV-2600i Plusにも、高効率・低迷光を実現する自社製ローレライグレード回折格子を搭載。さらに2検出器の積分球ISR-2600Plusを装備することで、従来機種では300~1100 nmだった波長範囲は、近赤外の1400 nmにまで到達。大幅なノイズ低減も実現し、太陽電池用反射防止膜や多結晶シリコンウェハなどの測定に対応できます。
ISR-2600Plusを使用した多結晶シリコンの透過測定

MPC-2600A用可変角測定装置を使用した、誘電体多層膜の入射角を変えた透過/反射測定

吸光度のわずかな差異を測定
液晶パネルに使用されている偏光フィルムなど、透過率の低い試料の測定には、超低迷光を実現したダブルモノクロメータ搭載のUV-2700i Plus が最適です。
吸光度8の測定が可能になり実に1億分の1の透過率を正確に判別し、さまざまな試料の測定に対応します。
吸光度8の測定が可能な超低迷光を実現

一般的なダブルモノクロメーター搭載の装置の場合、カバーできる吸光度は5~6程度ですが、UV-2700i Plusでは、超低迷光を実現し、透過率0.000001%(1億分の1)の吸光度8までレンジが広がりました(下図参照)。桁違いの精密さで、高吸光度測定を実現しました。高濃度の試料もそのまま測定でき、試料を希釈する手間も省けるほか、偏光フィルムの透過特性の評価にも活用できます。なお、吸光度8まで測定可能な波長範囲は400~650 nmです。
-
過マンガン酸カリウム水溶液のスペクトル比較
-
偏光フィルム測定例
回転フィルムホルダはフィルム状の試料2枚を同じ光軸上にセットすることができます。偏光フィルムを面内で回転させて透過する場合と遮蔽する場合の透過率を測定した例です。
回転フィルムホルダ(オプション)
ER/ES関連規制対応、データ管理を強化
PCソフトウェアからのバリデーションにも対応
標準搭載のUVバリデーションソフトウェア(機能限定版)を用いて、JISの9項目および日本薬局方(JP)で規定されている検査が可能です。別途、オプションのUVバリデーションソフトウェア(USP/EP対応版)を追加することで、米国薬局方(USP)および欧州薬局方(EP)で規定されている検査も実施可能になります。
-
・検査の結果は印刷できるだけでなくファイルに保存でき、後で呼び出して結果を確認することができます。
・検査条件も定期点検や日常点検ごとにファイルとして保存しておき呼び出して使用できます。 -
・JIS K0115 吸光光度分析通則にある装置の性能表示の確認、並びに日本薬局方一般試験法、USP、EPの各検査を選択して行うことができます。(検査用の治具や試薬は別途ご用意ください)
FDA 21 CFR Part 11 、PIC/S GMPガイドラインなどの規制・ガイドラインに対応
FDA 21 CFR Part 11、PIC/S GMPガイドラインなどのER/ES規制対応に必要なユーザー管理、権限管理、データのオーディットトレイルなどデータの完全性の確保(データベース管理)に対応可能。
信頼性あるLabSolutions ソフトウェア
基本機能を搭載したLabSolutions UV-Vis に加え、ER/ES 関連規制に対応したソリューションとして、LabSolutions DB UV -VisおよびLabSolutions CS UV -Vis もラインナップしています。
LabSolutionsUV-Vis
バリデーションとは?
バリデーションとは、装置の健康状態を把握・管理するために欠かせない作業です。そもそもバリデーションとは何か、どのように進めればよいのでしょうか?解説ページで詳しくご説明します。
アシスト機能 
測定が正しい手順で行われるよう装置がユーザーをアシストします。*1)
補正*2) の実施有無を確認し、未実施の場合にはユーザーにお知らせします。
最後に実施された補正が、これから実行される測定に対して適切でない場合、ユーザーにお知らせします。- 装置の暖機が完了していない場合、測定や100 %T(0 Abs)補正の開始時に、ユーザーにお知らせします。
*1) 本機能は、有効/無効の切り替えが可能です。
*2) 本機能は、ベースライン補正、オートゼロ補正、セルブランク補正に適用されます。
装置の稼働を最適化 - シャットダウン・ウェイクアップ機能
装置をシャットダウンし、スリープ状態にすることが可能です。スリープ状態にすることで、電力やランプの消費を抑えることができます。長時間測定後、自動で装置およびソフトウェアのシャットダウンを行うことが可能です。シャットダウン後、指定時刻に装置を自動でウェイクアップさせることもできます。本機能により、ラボに到着した時点で分析スタートが可能です。