XDimensus 300 - 特長
計測用X線CTシステム
High Accuracy - 高い寸法精度を実現
クラス最高レベルの球間距離測定誤差 ±(3.8 + L/50)µm*を達成
*例: L = 100 mmの場合 5.8 µm以内の誤差
自社製マイクロフォーカスX線発生装置、高解像度広視野X線検出器を搭載しています。さらに装置内部の温度を一定に保つ空調装置や高い形状安定性を実現するグラナイト製フレーム、超高精度ワーク位置決めステージを搭載し、高精度測定を実現しました。
- ① 自社製マイクロフォーカスX線発生装置
高出力マイクロフォーカスX線発生装置を搭載。熱を原因とするX線焦点ドリフトをリアルタイムで補正します。 - ② 精度自己診断機能
システム状態を監視する自己診断機能を搭載。装置状態をリアルタイムでオペレータに通知します。 - ③ 防護箱内空調装置
防護箱内の温度管理を行う空調装置を搭載。恒温室設置が不要で設置場所を選びません。 - ④ 除振台
装置内部に除振台を搭載。装置外部からの振動を抑え、測定精度への影響を低減します。 - ⑤ オペレーティングカメラ
2つのカメラにより内部をリアルタイム監視。コンピュータ画面を見ながら対話方式で操作が可能です。 - ⑥ 超高精度回転ステージ
回転ステージにはエアーベアリングを採用。
芯ぶれ精度を極限まで抑えつつ、テストワークサイズø300 mm × H300 mmを実現しました。 - ⑦ 高解像度広視野X線検出器
高解像度16インチフラットパネル検出器を採用。高解像度と広視野を両立しています。
測定精度について
接触式3次元座標測定機で校正された器物を用い、X線CTの長さ測定誤差を評価

空間長さ測定誤差評価用ファントム
標準球の直径測定誤差(PS)と形状測定誤差(PF)を評価

標準球
(JIS B1563 グレード3)

直径測定誤差 PS = [測定値] − [校正値]
形状測定誤差 PF = [最大半径] − [最小半径]
Large Measurement Volume in Compact Cabinet - コンパクトな装置でありながら大きな測定サイズ
最大撮影領域:Φ300 mm × H210 mm
防護箱寸法:W2,195 mm × D1,561 mm × H1,971 mm
W2.2 m × D1.6 mのコンパクトな筐体で、わずか4 m × 3.5 mエリアに設置可能。小さな筐体でありながら、ワークサイズΦ300 mmの撮影を実現しました。
搭載可能ワークサイズと最大撮影領域
Quick and Easy Operation - すぐに測定ができ誰にでも簡単操作
撮影前の校正作業が不要。データ収集時の補正をリアルタイムで行い、ワークセット後すぐに撮影を開始できます。また最新のユーザーインタフェイスにより、オペレータが撮影条件に悩むことなく撮影を開始できます。
撮影条件はソフトウェアが自動で算出するため、最適な条件の設定が可能です。
1. ワークセット

対象ワークをステージに載せます。Φ300 mmまでのワークを搭載・観察できます。
2. 撮影視野設定&プログラム作成

ウィザード方式でワークの位置決めや撮影視野を決定し、撮影条件となるプログラム作成を行います。 最適な撮影条件はソフトウェアが自動で算出します。
3. CT撮影&再構成

撮影条件を選び、「スタート」ボタンを押すだけでCT撮影が可能です。校正作業は不要です。
4. 3次元計測

3次元画像処理ソフトウェアを使い得られた3次元データの各種測定を行います。
Original Function
その他にもさまざまな特長的な機能を搭載しています。
X線管ターゲットの劣化監視

ターゲット劣化による画像ボケを検知して警告します。
X線自動調整機能
毎日、最適なフォーカス値に自動で調整します。
始業点検ウィザード

始業時にウィザード形式で日常点検するため安全にお使いいただけます。