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    Windowsで動作する制御ソフトウェアが付属

    Windowsで動作する制御ソフトウェアが付属

    Windowsで動作する制御ソフトウェアが付属しており,カメラ本体とPCをLANケーブルで接続し,簡単な設定をするだけで,すぐに高速撮影を開始できます。

    撮影した画像は,専用フォーマットの他,AVI,BMP,JPEG,TIFF等の汎用フォーマットで保存できます。

    ライブモニタ機能

    HPV-X2

    市販の画像解析ソフトウェアと組合せて使用できます

    撮影画像
    • 撮影画像を汎用フォーマットで保存し,市販の画像解析ソフトウェアへ読み込ませることによって,高速現象の画像解析や数値解析を実施できます。
    • 特に,材料試験時の試験片の歪み分布を得るために,デジタル画像相関法(Digital Image Correlation=DIC)の原理に基づく市販の歪み分布解析ソフトウェアを使用することができます。

    CFRP薄板の高速3次元歪み計測
    ガス銃により射出された超音速の鋼球が炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の薄板へ衝突した際の薄板の変形挙動を,2台の高速度カメラを用いてステレオ撮影した後,DIC解析ソフトウェアによって解析しました。薄板に対して垂直方向の歪み分布の時間変化を解析することができます。

    (名古屋大学・田邊研究室ご提供)

    進化した次世代バーストイメージセンサFTCMOS2

    超高速撮影を可能にするバースト方式
    FTCMOSセンサの動作原理

    FTCMOSセンサの動作原理

    超高速撮影を可能にするバースト方式

    一般的な高速度カメラは,映像を記録するメモリがイメージセンサの外部にあり,画素数に対して圧倒的に数が少ない信号出力線を経由し,画素からメモリへ映像信号をシリアル転送する順次読み出し方式であるため,100万コマ/秒以上の超高速撮影は実現困難です。
    当社が採用するバースト方式は,イメージセンサに記録枚数分のメモリを内蔵させ,さらに画素とメモリを1対1に配線で接続し,画素からメモリへ映像信号を完全パラレル転送することによって,1,000万コマ/秒の超高速撮影を実現しています。順次読み出し方式のように,信号出力線の本数に制限されることなく,超高速・高解像度撮影が可能です。

    次世代CMOS技術によるバーストイメージセンサ

    次世代CMOS技術によるバーストイメージセンサ

    従来のCCD技術によるバーストイメージセンサ

    従来のCCD技術によるバーストイメージセンサ

    CMOS技術に基づく次世代バーストイメージセンサ

    従来のバーストイメージセンサは,CCD技術に基づいており,画素に隣接してメモリを配置しているため,画素からメモリへの信号リークによる画質の低下という問題がありました。
    そこで,当社のバーストイメージセンサFTCMOSは,CMOS技術を採用し,画素とメモリを空間的に分離して配置することによって,信号リークのない高画質を実現しました。
    さらに,FTCMOS2においては,新しいCMOSプロセスの採用によりFTCMOSに対して光感度を6倍に向上させています。
     

    ※FTCMOSセンサ,FTCMOS2センサは東北大学 須川成利教授との共同研究により開発しました。特許登録:04931160,04844853,04844854

    従来比6倍の高感度化による信号対ノイズ比の向上

    (左)新型FTCMOS2イメージセンサ/(右)従来型FTCMOSイメージセンサ

    FTCMOS2を搭載するHPV-X2は当社従来製品に対して光感度が6倍に向上しました。高感度化による信号対ノイズ比の向上によって,同じ光学系で撮影した場合,従来品と比べてノイズの少ないクリアな画像が得られます。

    FPモードとHPモード

    • FTCMOS2センサは10万個の画素と1280万個のメモリを有します。
    • FPモードは10万個の画素に対して各々128個のメモリを割り当てます。
    • HPモードは5万個の画素に対して各々256個のメモリを割り当てます。
    • HPモードの最高撮影速度は1,000万コマ/秒,記録枚数は256でFPモードの倍ですが,解像度は半分の5万画素になります。
      HP(Half Pixel)
    モード
    FP(Full Pixel)
    モード
    最高撮影
    速度
    1,000万コマ/秒 500万コマ/秒
    解像度 5万画素 10万画素
    記録枚数 256 128
    FPモードとHPモード

    ※ソフトウェアで画像を表示する際または画像データを保存する際,HPモードの未使用画素はソフトウェアで補完処理され,10万画素相当として表示または保存されます。

    2台のカメラによる高速同期撮影機能

    1,000万コマ/秒のフレームレートで2台のカメラによる正確な同期撮影が可能なため,高速現象を2方向から同時に撮影することができます。また,市販の画像解析ソフトと組合せて3次元画像解析が可能です。

    2台のカメラによる2方向同時撮影,市販の画像解析ソフトと組合せた3次元画像解析

    引張試験による炭素繊維強化プラスチック(CFRP)破断の様子を2方向同時撮影

    撮影速度:100万コマ/秒
    撮像画像

    撮像風景